「日本百名山」生みの親、深田さんが亡くなった山「茅ヶ岳」日帰り登山

登山

2016年11月6日
ルート:深田公園~茅ヶ岳~金ヶ岳~茅ヶ岳~深田公園
コースタイム:7時間(休憩1時間含む)

山を登る人は必ず一度は見聞きするであろう「日本百名山」。その百名山を選定した深田久弥氏が亡くなった山が「茅ヶ岳」なのです。

この「日本百名山」ですが、最初はどこかの組織が選考を重ねて選んだのかと思っていたのですが、実は「一人のおじさんが独断と偏見で勝手に決めた」と聞いた時はかなり衝撃を受けたことを覚えている。そんな私は百名山を気にせず自分の行きたい山に登っているので、いまだに31座しか登っていません。

ちなみに茅が岳は日本二百名山に選定されています。こちらは深田久弥のファン組織「深田クラブ」によって選ばれている。

さて、今回は友人2人と3人登山。仕事が忙しくて朝起きられる自信が全くなかったので、かなり遅めの朝5時30分東京発。

8時10分に深田公園駐車場に到着。駐車場が登山口となっております。

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遅い到着なので比較的広い駐車場なのだが、ほぼ満車である。さすが人気の山。なんとかスペースを見つけてギリギリ駐車する事ができた。危ない危ない。

今日は久しぶりの快晴。絶好の秋晴れである。

始めの40分くらいはダラダラとした散歩道を歩いていく。ちょうどいいウォーミングアップである。

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少し標高が上がってくると紅葉した落ち葉が絨毯の様に敷き詰められて、華やかな登山道になっていた。

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登山口から1時間ほど歩くと女岩という茅が岳唯一の水場があるんだけど、50m手前で事件現場よろしく立入禁止の黄色いテープが張り巡らされていて近づけなかった・・・。ちなみに女岩はその名の通り、女性のあの場所に似ているから名づけられたのだとか。

黄色いテープの横には迂回路があり、無理やり作った感のある激しい傾斜となっている。

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ここから多少道が分かりづらくなるが、ピンクテープやペンキ矢印があるので迷う事はない。と思ったんだけど一緒に登った友人の一人が極度の方向音痴で何度も「え?そこ登るの?クライミングでも始めるんですか?」と思うようなルートで登ろうとする。歩くルートも段差の大きい場所ばかり選んで勝手に苦しんでいる。完全に目の前しか見えていないのである。「なるほど。こうやって遭難は起きるのか・・・。」と妙に納得してしまった。

女岩の分岐から続く急登を1時間ほど登ると、景色が開け目の前には金峰山と瑞牆山、後ろには富士山が顔を出した。

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五丈岩まではっきり見て取れる。

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富士山方面はすこし霞んでいる。

ここまで着たら頂上は近い。

10時20分 茅が岳頂上へ到着です。

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思ったよりも頂上には人が少ない。
頂上からは八ヶ岳連峰や南アルプス、奥秩父の山々が見える。残念ながら北アルプスは雲で見えなかったが、ほとんどパーフェクトに近い眺望だ。

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山梨百名山の標識の後ろには、奥秩父の人気者「金峰山」

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大迫力の南アルプス。仙丈ケ岳の右隣にある甲斐駒ケ岳が見切れてしまった。

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ニセヤツこと茅ヶ岳標識の後ろに本物の八ヶ岳。手前には金ヶ岳(かねがたけ)。2つ山が見えますが奥の方が金ヶ岳山頂。近く見えるが1時間くらいかかります。

今日の目的地は金ヶ岳.。眺望を一通り眺めたら出発。

金ヶ岳は茅ヶ岳より30mほど高い1,764m。一度100mほど下って130m登り返すのでまあまあキツイ。
よく「せっかく登ったのに下るのはもったいない!」と言う人がいるが、私としては変化があって登り一辺倒よりも楽しい。そう思うのはマイノリティなんでしょうか?

下り始めてすぐに風が強くなり、一気に体の体温が持っていかれる。たまらずニット帽と手袋、ウィンドブレーカーを装着。いくら晴れているからと言っても、この時期は風が吹くとすこぶる寒い。凍死しかねない。秋山危うし!

歩いている途中、金ヶ岳はずっと近くに見えているんだけど、なかなか近づくことが出来ない。登山ではよくある「ハムスターホイール現象」である。はい、今考えました。

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途中、石のアーチをくぐる所が茅ヶ岳~金ヶ岳間のハイライト。ここぞとばかりに写真を撮りましょう。その先は頂上まで特色のない登山道となります。

金ヶ岳山頂は茅ヶ岳と比べると狭く、思ったよりも人がいた。眺望は茅ヶ岳には劣るけど、ドーンと南アルプスが見えてすばらしい。

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そんな絶景を見ながら昼食をとることにする。最近、私の日帰り登山では必須である山専ボトルで作った味噌スープを飲みつつ、おにぎりを食べる。いつもこのパターン。山で食えばなんでもウマイ!

ワンパターンなので、そろそろフライパンとか買って山飯を作ろうかと思っているけど、なかなか億劫で手が出せない。冬山の寒い中で飯を作るなんて絶対無理だ。作ってる間に凍死だ。来年の春あたりにもう一度考えることにしよう。

帰りはふれあいの里方面へ下って林道を歩くか、来た道を戻るか考えた結果、天気もいいし良い景色が見られる茅ヶ岳方面へ戻ることにした。

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茅ヶ岳へ戻ると、ちょうどお昼時ということもあって大賑わい。バスで来た人達だろうか?さすが人気の山である。

後は来た道を下るだけ!と思ったけど、下っている途中に気がついた。見たことない道を歩いているということに・・・。
単独のときは見たことない道を歩いているとすぐに気が付くのだが、来た道を戻るだけだし迷わないだろうと、極度の方向音痴の友人を先頭にして気を緩ませながら歩いてしまったのである。

「こういう気の緩みが遭難につながるんだなぁ~。」なんて考えながら、地図を見ると歩いている方向は間違っていなさそう。登ってきた登山道を併走している道を歩いているんだろうということが分かったので、そのまま進むことにした。

 

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こっちのルートも紅葉が綺麗。

すると、見覚えのある林道にぶち当たった。そのまま左に向かって歩いて行くと、本来のルートに合流することが出来た。

後で地図を見ると、思った通りだった。

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この地図で言うと、真ん中をまっすぐ南に下っている点線の登山道。まぁ、綺麗な紅葉も見られたし結果オーライでしょう。

まとめ

最近、ロングルートばかり歩いていたせいか茅ヶ岳はかなり余裕のある登山となりました。しかし、周りの景色に目を奪われていたためか、深田久弥終焉の地を見逃した。他の人のブログの写真を見ると結構目立ってるはずなのになぜ見逃したのか。これも複数人で登るとよくあることである。

茅ヶ岳は想像以上に眺望が良く、コースタイムも6時間程度とほどよい。お手軽に大展望が拝めるのでオススメです。

茅ヶ岳・金ヶ岳が載っている地図

 

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