「登山の体力は登山でつけろ!」とよく言われていますが、毎週1~2回も山に行く事が出来ない人がほとんどだと思います。私のそのうちの一人で、毎週行きたいのは山々ですが、そんなことしてたら私生活に大いに影響が・・・。
ということで、少しでも体力の低下を防ぐために「階段トレーニング」を始めてみました。
トレーニングといっても一生懸命やるわけではなく、何かのついでに階段を使ったり、時間があるときにあえて遠回りをして階段を使ったりするだけなんですけどね。それなら長続きしそうでしょう?
私の職場は40階建てのビルの15階。そして、お昼休憩をする場所が25階。始めは昼食のたびに、この10階分を毎日上り下りすることから始めました。
始めは意外とキツイ
ビルの階段数を数えてみると1階分の段数が22段。10階分で220段でした。さすがにビルはマンションとかと違って1階分の段数が多い。
「でも荷物も山の時よりも軽いし10階くらいチョロイっしょ!」なんて最初は思っていました。
しかし、いざ登ってみると・・・呼吸は乱れるし凄い勢いで太ももに乳酸が溜まる!こ、これは登山より全然きついんじゃないか!?それもそのはず、登山とは段差の高さが違いました・・・。登山では疲れないように、なるべく段差がないところを選んで登ります。階段ほどの段差を登り続けることはあまりない。
5分ほどかかって10階分を登り切った時には、ふくらはぎが攣る寸前の状態でまともに歩けない状態。同じ登るのでも登山とこんなに違うとは・・・。
階段トレーニングの効果は?
階段を登るのってキツイし、さぞかしカロリーを消費できるんだろうな!と思って調べてみたところ・・・
1段上がるための消費カロリーは
登り:0.14kcal 下り:0.053kcal
あれ?100段登っても14kcalって・・・身長や体重によって変わるみたいだけど、それでも高が知れている。
220段で計算すると往復で約42kcal・・・。あんなにキツイのに?
そうです、カロリーは運動強度を計る指標ではないのです。
運動強度は”Mets(メッツ)”と呼ばれる単位で表すことができ、早く階段を登る運動強度は8.8メッツ。これはジョギング7メッツよりも高い強度で、19kg以上の荷物を持って山を登るのとほぼ同じ強度なのである。
1年経った今では・・・
階段を登り始めてそろそろ1年経ちますが、初めの頃とはだいぶ変わりました。
始めは10階登るのに5分程度かかっていましたが、今では2分強で登れるようになりました。半分以下です。
さらに、息も全く上がらなくなりました。平地を早足で歩く感覚で登れるようになっています。
最近はお昼の10階以外にも、帰りに15階から40階まで25階分(550段)を登ってエレベーターで下るようにしています。こっちはお昼の時と同じペースで登りますが最後までもちません。
続けていれば最終的には息を切らさずに5分で登れるようになるはず・・・。
登山での効果
階段トレーニングの目的は登山の体力維持の為でしたが、体力維持以上に効果がでていると思います。階段を登り始める前より明らかに登りが楽になり、息が切れることも少なくなりました。そして、テント泊の重い荷物も去年より楽になり、かなり余裕が出てきています。
昼食や帰宅についでに階段を使っていることもあり、トレーニングのために時間を割くこともなく自然に出来るので長く続ける事が出来るのがミソですね。
そんなに大変じゃないのに、効果は抜群なので是非試してみてください。
コメント
体験談ありがとうございます。
登山はしないのですが、あまりに不健康な生活を送っているため、先月から自宅集合住宅の階段を毎日1回だけ自宅まで歩いて登ることにしました。
自宅は8階、103段です。
1ヶ月経ちましたが、まだとてもきついです。
せめて半年は続けようと思っていますが、ほんとうに楽になる日が来るのだろうかと思い始めたところでした。
心強いです。頑張ります。
benさん
はじめまして!コメントありがとうございます!
最近は涼しくなってきて階段トレもやりやすくなってきましたね。
最初はキツイですけど、続けていれば必ず息を切らさず登れるようになる日が来ます。
頑張ってください!
階段トレーニングは雨の日でも、暑い日でもできることです。iphoneには階段でも坂道でも3m登ると1階としてカウントしてくれるアプリがついています。朝、近くの丘に散歩してくると30階。仕事場では6階までだいたい一日10往復しています。それで80階分の昇降になります。 階段トレーニングだけでも十分ですが、急な坂道を昇るときは階段と負荷のかかる筋肉が違いますね。
追伸:階段登りは1分で6階まで行けます。因みに、1分間で4階まで登れる人の1年後の生存率は99%という医学論文も出ています。 階段は下りの方が筋にかかる負担は大きいと言われております。下りは少し前かがみで、足底をフラットに着地することを勧めます。山歩きでもそうですね。 医師というのは自由にたくさんの病棟階を行き来できるので、仕事しながら、階段トレーニングできるメリットを享受しております。
doknyanさん
コメントありがとうございます!
1分で6階は相当早いですね。1発で汗だくになりそうです。
下りは特に膝に気をつけて下りています。
上りより下りの方が何倍も難しいです。