雲ノ平までのアクセス&山小屋情報&登山計画

登山

今年の一大イベントである【テントを背負って雲ノ平5泊6日】が迫ってきたので、そろそろしっかりルートを決めようと思いネットで色々と調べてみました。

実際に調べ始めると、登山口が複数あったり、幕営地がない山小屋があったり、行きたい場所が増えたりと悩みに悩みルートが二転三転。

一応、仮ルートが決まったので、ここに情報を保管しておきたいと思います。

登山口情報

調べてみると雲ノ平へ向かう時に利用する登山口は「折立」「新穂高温泉」「高瀬ダム」のいずれかを利用する人が多いみたいです。
それぞれの登山口の特徴とアクセスを簡単に紹介します。

折立登山口

雲ノ平まで最短で行ける為、雲ノ平へ入る登山口の中では一番人気!

雲ノ平までは途中「太郎平小屋」または「薬師峠キャンプ場」で1泊する必要がある。

途中で百名山の薬師岳に登ろうとすると「太郎平小屋」または「薬師峠キャンプ場」から往復5時間以上かかるため、もう1泊必要になる。(健脚なら1日目に気合で薬師岳まで行ける)

アクセス

7月中旬~8月の間毎日と9月土日祝に「富山駅」、電鉄富山「有峰口駅」から直通バスが出ている。
バス運賃は「富山駅」から3,500円。「有峰口駅」から2,450円。

バス運行日には毎日アルペン号「新宿」~「有峰口」が出ている。

バス運航日以外は公共機関のアクセスが全くなく、「富山駅」か「有峰口駅」からタクシー利用となる。
「富山駅」からだと約19,000円/1台
「有峰口駅」からだと約12,000円/1台

新穂高温泉登山口

折立の次に利用が多いのが新穂高温泉から雲ノ平に入る方法。

主に水晶岳を目指す人がこの登山口を選ぶようです。

こちらも雲ノ平まで行く間に「笹ヶ岳」、「鷲羽岳」、「水晶岳」と百名山がある。「笹ヶ岳」「水晶岳」に登ろうとすると雲ノ平へは2泊必要になる。

アクセス

こちらも公共機関を使うと実にアクセスが悪い。

まずは新宿から【高山濃飛バスセンター】行きの高速バスに乗ります。
途中の【平湯温泉】で下車。
バス料金は片道5,860円。往復10,550円。

【平湯温泉】から【新穂高ロープウェイ】行きの路線バスに乗り換えて、終点の【新穂高ロープウェイ】バス停で降ります。
料金は890円です。

高瀬ダム登山口

正確には高瀬ダムの横にある【ブナ立尾根登り口】。

ここから烏帽子岳・野口五郎岳・鷲羽岳・双六岳という名峰を超えて、西鎌尾根を経て槍ヶ岳まで続く道が【裏銀座】と呼ばれる縦走コースになっています。

凄まじくアクセスが悪い、行程が長いのダブルパンチで登山者が少なく、静かに登りたい人にはオススメです。

アクセス

新宿からバスで信濃大町駅まで行きます。

信濃大町駅から高瀬ダムまでの移動手段はタクシーのみ。45分で約8,000円。

マイカーで七倉駐車場まで行けるが、そこからはやはりタクシーでしか登山口へいけない。15分で約2,000円。

 

山小屋情報


雲ノ平エリアにはたくさんの山小屋があるため、安心して登山が出来る。
ただ、テント泊で行く場合、幕営出来ない山小屋もあるため、よく確認してルートを決めなければならない。

テント泊の人にも食事を提供する山小屋が多いので、荷物の軽量化のために山小屋食を頂くのも一つの手だ。

山小屋名営業期間宿泊料金収容人数テント備考
太郎平小屋6月1日1泊2食11,000円

100名

薬師峠キャンプ場 100張(1,000円)

幕営地まで20分
素泊まり6,500円
10月24日 
薬師岳山荘7月1日1泊2食11,000円60名なし

お弁当1,200円

素泊まり7,000円
10月上旬 
薬師沢小屋7月1日1泊2食11,000円

40名

なしお弁当1,000円
素泊まり6,500円
10月10日 
雲ノ平山荘7月10日1泊2食13,000円

40名

雲ノ平キャンプ場 50張(2,000円)

幕営地まで25分。テント泊の人でも夕食3,000円、朝食2,000円で食事を取れます。

1泊朝食10,000円
1泊夕食11,000円
10月10日素泊まり8,000円
高天原山荘7月5日 

25名

なし日本で一番遠い温泉で有名な高天原温泉まで20分
1泊2食11,000円
素泊まり6,500円
9月30日 
水晶小屋7月1日  30名なし週末と指定日はプラス1,000円、ハイシーズンと予約なしはプラス2,000円。テント泊の人でも夕食2,600円、朝食1,400円で食事を取れます。
1泊2食12,000円
素泊まり8,000円
9月30日  
三俣山荘7月下旬  70名70張(1,000円)夕食でビジエシチューが食べられる。
1泊2食12,000円
素泊まり8,000円
8月下旬  
黒部五郎小舎7月10日1泊2食11,000円

60名(2020年は40名)

30張(1,000円)黒部五郎岳まで100分
1泊3食(お弁当付)12,200円
9月30日素泊まりなし
双六小屋6月10日1泊2食11,000円

200名(2020年は80名)

60張(1,000円)鷲羽岳が大きく見え、眺望がよい。水は無料で汲み放題。
1泊3食(お弁当付)12,200円
10月20日素泊まりなし
鏡平山荘7月10日1泊2食11,000円

120名(2020年は50名)

なし山荘の近くにある鏡池で絶景を見る事が出来る。
1泊3食(お弁当付)12,100円
10月15日素泊まりなし
笹ヶ岳山荘7月13日1泊2食10,500円100名30張(800円)テント泊の人でも夕食2,500円、朝食1,500円で食事を取れます。
テント場と山小屋間が徒歩10分。トイレが遠い。
1泊朝食8,500円
1泊夕食9,500円
10月15日素泊まり7,000円
わさび平小屋7月10日1泊2食10,000円

80名(2020年は50名)

30張(1,000円)宿泊者のみ、お風呂が利用できる。(16:00~20:30)
1泊3食(お弁当付)11,000円
10月20日素泊まり7,000円
野口五郎小屋7月1日1泊2食9,500円50名なし お弁当は1,000円。
素泊まり6,000円
9月25日 
烏帽子小屋7月上旬素泊まり7,500円70名20張(2,000円) お水(消毒雨水)は200円。
10月上旬  

今回のルート

9月の平日出発という事で、登山口までのアクセスに制約があり、かなり悩みました。

結局、折立INの新穂高温泉OUTで決定。百名山5座と日本一遠い温泉として有名な高天ヶ原温泉に入る欲張り(無謀)プラン。

6日間の登山は初めてなので、どの程度疲労するのか分からないので体力的にきつかったら逃げられるように設定しました。

1日目

08:00 折立  – 11:30 五光岩ベンチ – 13:00 太郎平小屋 – 13:20 薬師峠 –  15:10 薬師岳山荘 – 16:10 薬師岳 – 16:50 薬師岳山荘  – 18:10 薬師峠(泊)

1d

今行程の中で一番ハードな日。コースタイム通りに歩いていたら日が暮れてしまう。
薬師峠キャンプ場に荷物をデポして16時30分までに帰って来たい。
時間的にキツイようであれば薬師岳は諦める。

2日目

06:00 薬師峠 – 06:20 太郎平小屋 – 07:35 左俣出合 – 08:35 薬師沢出合 – 10:45 木道末端 – 11:10 アラスカ庭園 – 11:58 祖母岳 – 12:20 雲ノ平 – 13:50 高天原峠 – 14:50 高天原山荘(泊)

2d

最初は雲ノ平キャンプ場で1泊の予定だったが、次の日に温泉までが遠すぎるので、この日のうちに高天ヶ原山荘まで行ってしまう。
幕営地がないので、今回唯一の山小屋泊。

3日目

05:00 高天原山荘 – 05:20 高天ヶ原温泉 06:20 – 09:50 温泉沢ノ頭 – 10:40 水晶岳 – 11:10 水晶小屋 – 11:50 岩苔乗越 – 13:00 鷲羽岳 – 13:40 鷲羽池 – 14:40 三俣山荘(泊)

3d

今行程の核心部。絶景ルートなので絶対晴れて欲しい日である。
高天ヶ原温泉~温泉沢ノ頭までがバリエーションルートとなっており、ちょっと不安。
でも、このルートを使う人は多いようなので迷いにくいはず。

4日目

06:00 三俣山荘 – 08:00 黒部乗越 – 10:15 黒部五郎岳(中ノ俣岳) – 12:15 黒部乗越 – 14:35 三俣蓮華岳 – 15:50 双六岳 –  16:35 双六小屋(泊)

4d

疲労がピークを迎えている頃だろう。黒部五郎小舎に荷物をデポして黒部五郎岳へ行き体力温存。
疲れ具合を見て黒部五郎岳を諦めてそのまま双六へ行くルートもあり。

5日目

07:00 双六小屋 – 08:10 弓折分岐(乗越) – 08:40 鏡平 – 09:40 弓折分岐(乗越) – 10:20 大ノマ乗越 – 11:50 秩父平 – 12:50 笠新道分岐 – 14:00 笠ヶ岳(泊)

5d

行きにくい場所にある笠ヶ岳に登るために、笠ヶ岳山荘まで行く。
途中、絶景スポットである鏡池に寄り道。

6日目

05:00 笠ヶ岳 – 06:00 笠新道分岐 – 07:20 杓子平 – 10:20 笠新道登山口 – 10:30 中崎橋 – 11:15 新穂高温泉

6d

後は帰るだけ。バスは12時55分発なので、余裕を持って下山をします。
笠ヶ岳から新穂高温泉までの標高差が約1,800mもあり、足がボロボロになること確実。
見所も特になく、完全に帰る為だけの日である。

 

以上が今回の仮ルートです。

前半は毎日10時間ほど歩くハード行程ですが、後半に向かうにつれて歩行タイムが少なくなる安心設計。
しかし、6日間も体力が持つか不安だ。

薬師岳や黒部五郎岳、高天ヶ原温泉などを抜けば大分楽になるので、体力と相談しながら無理がないように歩きたい。

 



 

 

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