4月28日、家族で鷹取山に登ってきました。
平成最後ということで行き先をかなり迷ったけど、子供も楽しめる鷹取山に決めた。
鷹取山は神奈川県横須賀市と逗子市の境界にある標高139mの山で、山頂はロッククライミングの練習場になっている。
石切り場、沢、鎖場、岩場、眺望、摩崖仏と見どころが多く、楽しい登山となった。
この日は付近で池子フレンドシップデー2019という池子米軍住宅内の陸上競技場でイベントをやっていたので、そちらにも寄ってきました。
今回のルート
コースタイム
神武寺駅 06:25 → 石切り場跡 7:00 – 7:20 → 神武寺 7:45 → 鷹取山 8:43 -9:43 → 追浜駅 10:38
合計時間:4時間13分
合計距離:5.7km
累計標高差:310m
神武寺(じんむじ)駅から鷹取山山頂を通り追浜(おっぱま)駅へ抜けるルート。
コースタイムや距離が非常に短く、小さい子供でも難なく登ることができる。
鎖場もあるが、小規模なので子供でも危険はない。
途中、特別養護老人ホーム【逗子ホームせせらぎ】の裏庭にある石切り場にもお邪魔した。
登山開始!
GWの朝は早い!
まだ薄暗い朝5時、家族全員を叩き起こして鷹取山がある逗子へと向かう。
登山口は京急逗子線の神武寺駅から近いので、電車でも来られたが子供がいるので今回は車を使うことにした。
さすがにまだ渋滞はしておらず、朝6時過ぎにスタート地点の神武寺駅近くの駐車場に到着。
今日停めた駐車場は、駅から徒歩2分のところにあるリパーク神武寺駅前。
最大1,000円で駐車できる。
ただし、4台しか停められないので競争率が高い。
駅前には今日のハイキングコースの看板が立っていた。
この看板に書いてあるルート通り、まず「特別養護老人ホーム 逗子ホームせせらぎ」へ向かう。
ここには石切り場跡があり、ちょっとした探検を楽しめる。
線路沿いを歩いていくと、逗子中学校グラウンドの角に「鯉のぼり大会 せせらぎ」という大きな看板が見えた。
今日はたまたま老人ホーム主催の鯉のぼり大会をやっているらしい。ラッキー。
といっても開催は朝10時から。早く来すぎた!
そのまま角を曲がり奥へ進むと、大量の鯉のぼりが見えてきた。
イベントはやっていないけれど、鯉のぼりの準備はバッチリしてあった。
その中に気になる展示物が・・・。
ノーコメント。と、とりあえず先へ・・・。
老人ホーム脇の道を進んでいくと、石切り場に関して書いてある看板が立っている。
石切り場跡への道は分かりづらくて見つけられなかった。近くにいたお祭りの準備をしているスタッフに聞いてみると、老人ホーム敷地内を横切って行く必要があると教えてくれた。
ということで、準備中で申し訳ないけどお邪魔してみました。
進んでいくと、いくつか矢印看板があって迷うことはなさそう。
階段を上がり奥へ進むと、そこには別世界が待っていた。
そこには木々が鬱蒼と茂り、静寂に包まれている。
その奥には幾何学的に加工された石の壁が姿を現した。
真っ暗な入口に足を踏み入れると、思いのほか中は広く奥まで続いていた。足元は水滴で削られ、ボコボコとしている。
先ほどの看板に書かれていた通り、壁には「ふり向けば うしろにも居り みちおしえ 」と彫られている。
「人が歩く先に止まる習性がある【みちおしえ】という昆虫が、振り向いたら後ろにもいた。」という意味だそうだ。
手で書いたように綺麗に刻字されている。さすがプロフェッショナル。凄い石の加工技術だなぁ。
奥は行き止まりになっていたので、元の道に戻る。
小さい石切り場跡だったけど、見ごたえは十分だった。
この先は沢沿いを歩いて神武寺へ向かう。
温暖な気候のためか、シダ植物が大量だ!
前日に雨が降ったので、岩がツルツル滑る。
少しだけ急な登りがあるが、それも数分。
トイレ向かって左方向が神武寺の入り口だ。
神武寺には逗子百景の内の一つである神武寺の晩鐘がある。
うん、趣がある・・・気がする。
何を基準に八景が選ばれているのか正直良くわからん。
山頂方面は神武寺の中でも急な坂になっているが、整備されているので登りやすい。
でも、濡れているのでちょっと怖い。
登りきると、そこには開けた場所があり、東京湾がチラリと見えた。
妻が「富士山が見えないね」というので、「ここから富士山なんて見えないでしょ〜」と偉そうに答えていたら・・・。
なにぃ~~!
少し歩いたところで富士山が目の前に現れた。しかも意外と近くに見える!
ちなみに今回のルートで富士山が見えるのはここからのみ。
登山道も険しくなってきて、とうとう出ました今日イチの難所。鎖場!
見た目は激しいが4歳でも登れるし、高さもないのでそこまで怖くない。
息子は途中でハチが飛んできて泣きべそをかきつつ、なんとか登り切る。
少し進むと、異様な形をした大きな一枚岩!頂上が近いぞ。
今まで見たことない変わった景観だ。
この辺りは凝灰岩で構成されている。凝灰岩は非常にもろく風化しやすい特徴がある。
長い年月を経て、岩が風化し、このような地形を作っている。
山頂を象徴するように一枚岩の親不知と子不知が立っていて、その間から相模湾が見える。
すげぇ!凄まじく開放的な山頂だ。
岩の上で相模湾を見ながらお菓子を食べて休憩をした後、親不知の上にある展望台へ向かった。
ぐぁ~!気持ちよすぎる景色!これでたったの標高139mなのか!
よく見ると岩に模様のように無数の穴があいている。
これはロッククライミング時に岩に打ち込むハーケンの跡だ。
実は山頂の岩はロッククライミングの練習場になってたようだ。
今は禁止されているが、許可を取れば登れるらしい。
鷹取山公園だ。めっちゃ普通の公園。
さっきの岩場とのギャップが凄すぎぃ!
すぐ目の前には小学校が見える。まさに学校の裏山といった感じ。
学校のすぐ近くにこんな激しい山があるって面白い。
さて、後は降りるだけなのだが、京急田浦駅方面へ降りるか、京急追浜駅方面へ降りるか。
追浜駅の方は摩崖仏に会えるらしいので、安易にそちらへ。
追浜駅までは歩いて20分。近~い!
公園の先にも岩が人工的に切られている場所がある。この辺りも石切り場だったんだろうか。
そして、出ました摩崖仏!
凄い迫力だ。これだけで追浜駅方面へ降りる価値アリだ。
さぁ、ゴールまで後ちょっと。
そして、あっという間に登山口まで降りてきた。
ちなみにまだ10時。まだ一日は始まったばかりだ。なんて濃い一日だ!
追浜駅で少し早い昼飯を取り、電車で神武寺駅へ向かった。
神武寺駅のホームから、何やらお祭りっぽいことをしているのが見えた。
もしかして、これはもしかして池子フレンドシップデー2019!!!
実は昨日がイベントの日だったんだけど、雨で今日に延期になったらしい。これは行くしかない。
急遽、予定変更。
基地とは違ってアメリカ領土ではないのでパスポートはいらないらしいけど、セキュリティーチェックがある。
中にはアメリカンな売店が立ち並び、様々なイベントを開催している。
GWとは思えないほどの空きっぷりで、渋滞にハマらず帰ることができた。
計画通り!
まとめ
鷹取山は駅からのアクセスもよく、コースタイムも適度、そして見どころも多いので家族連れ登山にピッタリの山だ。
139mの低山とは思えないほどの大展望と奇岩の圧倒的スケールをこんな手軽に味わってしまって良いのだろうか!?
夏は暑くて登れたものじゃないので、春や秋にぜひピクニック気分で行ってみると良いだろう。
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