【親子登山】岩場あり!残雪あり!6歳の息子と谷川岳西黒尾根登山

登山

ある日、会社の同僚O氏に「山に行きたい」と言われたので一緒に行くことになった。
O氏はたまに山に登る程度のほぼ初心者である。

最近このパターンが多い気がする。

週末に山に行くことを息子に言うと「一緒に行きたい!岩登りが出来る山が良い」とのこと。最近は鎖場が大好きで、将来、間違ってクライマーになってしまったらどうしようと懸念している。
でもまぁ、やりたいならやらせようということで20mの鎖場が有名な乾徳山を選択。

前日に乾徳山の天気予報を見ると残念ながら当日の天気は曇り時々雨。

鎖場で雨は危険なので、目的地を急遽変更。曇り時々晴れ予報の谷川岳 西黒尾根~天神峠を選択しました。

このルートは登りの累計標高差1,400m。同僚O、息子両方にとって厳しい山行になりそうだけど頑張ってもらおう。

今回のルート

 

登山日:2021年6月6
コースタイム
谷川岳ロープウェイ 07:10 → 登山口 07:22→ ラクダの背 09:56 → ザンゲ岩 11:28 → トマノ耳 11:53 – 12:19 → オキノ耳 12:23 – 12:45 → 肩ノ小屋 13:00 → 熊穴沢避難小屋 14:16 → 天神平駅 15:07
合計時間:7時間50
合計距離:7.3km
累計標高差(上り):1,398m
累計標高差(下り):849m

土合駅から西黒尾根を登ります。初めは樹林帯を800mほど登ります。その後、肩の小屋まで岩場が連続します。トマノ耳・オキノ耳の双峰に登頂。帰りは天神尾根を下りロープウェーを利用します。

登山口へ

天気予報は昼に少し青空が見えそうだったし、ロープウェイの最終時間が16時半だったので、いつもより早めの朝4時半東京出発。

関越自動車道に乗って、谷川岳ロープウェイを目指します。

6時40分 まだロープウェイは動いていませんが、駐車場は開いてます。
駐車料金500円を払います。

登山開始!

息子は自分の好きなオモチャなどが入ったリュックを持ってきていたが、今までで一番キツイ登山になりそうなので車に置いていく。
代わりにプラスティック製の軽い双眼鏡だけ首に下げて身軽で出発。

同僚O氏は今まで何回か登山をしているが、登りが得意じゃないとのこと。
いつも人に付いて行っているので自分のペースで歩けていないのが原因だと思ったので、今日はO氏にペースメーカーをしてもらうことにした。
そして、息子にはO氏を抜かさないように言うことで、息子のペースも抑えることが出来る。我ながら良いアイディアだ。

7時27分 入念な準備運動をして、いざ出発!

最初は意識してゆっくり歩く。

息子はいきなり約束を忘れてスタートダッシュ。
そのスピードじゃ最後までもたないぞ。

向かい側に今日のゴール地点のロープウェーの天神平駅が見えます。
近くに見えるけど、大回りするので後6時間以上はかかるかな。

西黒尾根は日本三大急登で、距離3.5kmで標高を1200mも上げるのだ。

約2時間、黙々と樹林帯を歩くと突然目の前が開ける。
この辺りは気象が厳しく、森林限界が約1,500mと低いのが特徴だ。

曇って入るけど高曇りで、至仏山や上州武尊山、皇海山が見える。

ここから鎖が連続します。
眺望もどんどん変わっていきます。右側にあるのが白毛門、朝日岳、笠ヶ岳。左側が七小屋山。中央奥が巻機山ですね。

鎖場初体験のO氏。果敢に攻めます。岩場は結構好きらしい。

ここでやっと谷川岳の全容が見えてきました。厳つい山ですねぇ。

息子氏。ダイナミックに岩を登る。

まだまだ岩場は続きます。よく見るとアリのように人が岩に張り付いています。

谷川岳東尾根の向こう側には馬蹄形縦走路。向こう側の山も歩いてみたい!

月夜野町方面。良い感じに雲がかかってて綺麗だ。

黄色のペイントがあるので、道を間違えることはありません。
O氏は一切喋りません。黙々と登り続けます。集中しているようです。

 

岩場の難易度はそこまで高くないので、怖いと感じる場所はないかな。

岩場に咲くミネウスユキソウ

まだ少し花の季節には早いみたいで、あまり花は咲いていなかった。

最後の長い岩場を登り切ると稜線に出ます。

さぁ、ラストスパート。
事前情報ではこの辺りで残雪地帯があるはずなんだけど出てくる気配がない。
息子は雪だるまを作りたいらしい。

こんな高所にアカガエルがいた。早く登山道から離れないと踏み潰されるぞ。

ついに青空が見えた。計算通り頂上付近で太陽が顔を出してくれました。
やっぱり太陽に照らされた山は美しい。

お待ちかねの残雪地帯。傾斜はないのでアイゼンがなくても問題なし。
息子は雪だるまを作ることを忘れて滑って遊んでいる。

真夏のような凄まじい照りつけ。一気に肌が焼けていく。
危険だ。サングラスを掛けて日焼け止めを塗りまくる。

肩ノ小屋を過ぎれば頂上はすぐそこ。
仙ノ倉山までの稜線がキレイに見える。いつかここを歩いてみたい。

11時53分 トマノ耳に到着。
標柱が縦真っ二つに割れそう。

一度ここでランチにします。

谷川岳にはトマノ耳とオキノ耳の2つの山頂があります。
なんでこんな名前なのかというと、天神平からみて手前がトマ、奥がオキに訛ったと言われています。
これを知っていればどっちがトマでどっちがオキか覚えやすい。

さて、次はオキノ耳へ向かいます。オキノ耳は15分くらい歩けば着きます。


オキノ耳到着!
まだ12時半だしロープウェーの営業終了までには余裕で下りられるな。

もう少し山頂でゆっくりしていこう。

さっき下から見上げた白毛門、朝日岳や笠ヶ岳が眼下にあります。
全然景色が違って見えますね。

西の奥には苗場山、妙高・火打山が見えている。
素晴らしい眺望だ。

下山!

山頂でかなりゆっくりと時間を使ったので、そろそろ帰りましょうか。

トマノ耳を越えて天神平に向かいましょう。天神峠までは1時間45分ほど。近い。

息子が登山バッチを集めているので、肩ノ小屋の売店に寄って購入。
だいぶバッチが集まってきたな。

肩ノ小屋にこんな看板がかかっていた。

ぐんま県境稜線トレイル
ぐんま県境稜線トレイルは、群馬と新潟・長野の県境稜線約100kmを主要ルートとし、国内最長となる稜線ロングトレイルです。
特徴
①国内最長の稜線ロングトレイル
②日本海と太平洋を分かつ中央分水嶺が主要ルート
③日本百名山(谷川岳、四阿山)、日本二百名山(仙ノ倉山、白砂山)、日本三百名山(朝日岳、横手山)がルート上にそびえる。

めちゃくちゃ楽しそう。何回かに分けていずれ全ルートを制覇してみたい。

肩ノ小屋のすぐ隣には大きな残雪地帯。しかも結構急だ。
ツルツル滑っている人が大勢いる。

息子やO氏もお尻で滑って下りてきていました。アイゼンを付けている人もいたけど、個人的には不要かな。
雪がグサグサなので、しっかり踵でキックステップで歩いていけば全然滑らないです。

天神平を目指して一直線に下りていきます。
ロープウェーの駅から天神尾根を登る人がほとんどだと思うけど、やっぱり西黒尾根側から登ったほうが楽しいなぁ。

13時49分 天狗の留まり場に到着。

せっかくなので岩の上から景色を眺めてみる。
だいぶ雲が低いところまで下りてきました。良いタイミングで頂上に着けて良かったよ。

イワカガミを発見。もっと花の写真撮っておけば良かった。っていつも帰ってきてから思う。

熊穴沢避難小屋で一息入れて更に下る。ほぼ休みません。

天神尾根のような登山者が多い場所は木道を作らないと登山道がえぐられて駄目になってしまう。
登山道の保全をしてくれる人たちに感謝です。

15時07分 ロープウェイ駅到着!

O氏も息子氏もお疲れさまでした。
息子は車に乗った瞬間に入眠。家に着くまで1度も起きませんでした。
かなり頑張ったな。

まとめ

今回のコース選びはかなり攻めてみました。

O氏、息子氏共に過去最大標高差の1400m。
ただ、O氏は冬は毎週スノボに行っているので足腰の体力はありそうだったし、息子氏は頻繁に山に登って体力が付いてきているので行けると判断しました。

登りに不安があるO氏を先頭にして、自分のペースで歩いてもらったのでO氏はほとんど疲労せずに登頂。そして、息子氏もいつものハイペースを抑え気味に登れたので同じく余裕を持って登頂できました。

樹林帯の後は岩場があり、残雪が有り、絶景有りで変化に富んでいるので精神的にも楽だったんじゃないかな。

私的には天神峠ピストンよりも、西黒尾根-天神峠の方が何倍も面白いと思う。
キツいコースだとは思うけど、ゆっくり登れば誰でも登れると思います。

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