今年の初め頃から受けたいと思っていた「救急員養成講習」にやっと辿り着きました。
救急員養成講習を受けるには基礎講習の認定証が必要だったので、まずは今年の5月に基礎講習を受けてきました。その時の様子がこちら。
基礎講習は凄い人気で2ヶ月くらい先まで満員で受けるまでにかなり時間がかかりました。
基礎講習を受講してから認定証が届くまでに1ヶ月。そこから救急員養成講習を受けるまでに更に1ヶ月半待ち、やっとの事で受ける事ができました。な、長かった・・・。
救急員養成講習とは
全快受けた基礎講習はAEDの使い方や心肺蘇生の方法でしたが、救急員養成講習はもっと実用的な止血の方法、三角巾を使っての傷・怪我・骨折の手当て、搬送などを学ぶ事ができます。
期間は2日間。9:30~17:30までガッツリ勉強します!
講習料はなんと1,900円!2日間の講習でこの価格は安すぎる!完全にボランティア!
中身は学科と実技に分かれていて、学科では救急員に必要な能力についてや、細かい病気の特徴や手当ての仕方、怪我、傷の種類などを学んでいきます。
実技では主に三角巾を用いた傷の手当てを行います。
1日目
まず会場に入ると30人ほどの人が既にいました。
始めに受付して教本とファーストエイドバックを貰います。
これだけで講習代くらいちゃうんじゃないかと思うくらいちゃんとしたファーストエイドバックで、デザインも良い感じ。凄い・・・。
中には保護ガーゼ2枚と三角巾が2枚。複数人が一緒に実技をやるので、必ず名前を書いておきましょう。
午前中いっぱいを使って座学をします。
130ページくらいある教本を2時間ほどでガッと進めます。
もちろん全ページやるのは無理なので、重要で最終試験に出るところだけ重点的にやります。
学科のあとはお昼休みを挟んで実技です。
基礎講習の時と同様に、近くにいる人と2人組を作ります。
1人で参加している人はここが重要。
2日間同じ人とペアとなります。体格の良い人と組むと三角巾が足りずに難易度が上がったり、止血がしにくかったり、搬送で腰がやられそうになったり大変です。
出来れば同じくらいの体格の人を選びましょう。つまり、会場入りした時にペアになりたい人を見定めて座りましょう。
まず始めに、止血から始まります。ここでは3種類の止血方法を学び、3種類とも最終試験に出る重要なやつです。
直接止血と上腕と鼠径部(そけいぶ)の間接止血。私の場合相手がジーパンをはいていた為、鼠径部の脈確認がメチャクチャ難しかったです。
相手のためにジーパンをはいていくのは止めましょう。
止血が終わると最後まで三角巾を使った怪我の手当てをします。
怪我の場所は額、耳、頭、胸、肩、前腕、膝、脛、足首。多いです・・・。
この中からランダムで試験に出ます。私は時間が足りず、家で復習をしないと覚えられませんでした。
妻を相手に練習をさせて貰ってなんとかなりました。
2日目
2日目はいきなり実技から入ります。
まずは添木を使った骨折の手当の方法から始まります。
足や腕の骨折の処置方法を覚えた後は搬送に移ります。
搬送では、一人で人を運ぶ方法から始まります。私はたまたまバディではない100kgくらいある人を担いでみたんだが、意外と担げるものですね。
まぁ、担げるだけで移動しろといわれたらかなりヤバイですが・・・。
その後は基礎講習でも習った毛布を使っての搬送のほかに、担架を使った搬送。
これにて実技は全て終了。
次は昼食を挟み、今日のメインイベントの一つ、学科試験でございます。ここで80%以上取れないと失格となるので、心して受けます。
昼食の前に再度、指導員から大事なポイントをサラッと教えてくれますので、そこだけ覚えれば安心です。と言ってもかなり範囲広いですが。
絶対出るのは「赤十字が行っている事業」を書けですかね。
<日本赤十字社の主な事業>
・国際活動
・災害救護活動
・医療事業
・看護師等の養成
・血液事業
・救急法等の講習
・赤十字ボランティアの育成
・青少年赤十字活動の推進
・社会福祉事業
取り敢えずこれを覚えておけば4点取れます!
あとは熱中症や脳卒中等の病気の症状と手当ての仕方とか、保護ガーゼの目的と包帯の効果とかですかね。
真面目に座学を受けて、復習すれば落ちる事はないと思います。最後の詰め込みで、何とか合格点は取れたと思う・・・。
後は実技試験ですね。不安でいっぱいだ。
実技試験の前に総合シミュレーションがあります。
これは10人ほどがグループになり、傷病者役と救急員役で分かれて模擬救助をするというもの。
指導員から全員に状況を伝えられ救急員役は事前ミーティングをします。その間に傷病者は指導員から傷や怪我などの指示を与えられて、演技をするように言われます。もちろん救急員役の人にはどの人がどんな怪我をしているのかわかりません。
私は救急員役となり、救助に向かいました。近くに耳を怪我した軽症っぽい人がいたので素早く手当して、重傷者の方へ応援に駆けつけてしまいました。後から分かったんですが、実はその軽症っぽい人は錯乱していたようで、一緒に避難所まで付き添う必要がありました。やっちまった!
シミュレーションが終わると、実技試験の前の練習時間があります。バディと練習をしたり、指導員に分からないところを聞いたり、たっぷりと時間を取ってくれるので実技試験は余裕を持って受ける事ができます。
私の実技試験は止血の方法3種類と三角巾を2枚使う腕。あとは耳、膝、足首、腕吊りでした。
事前練習のおかげで難なく出来ましたので、合格でしょう。
まとめ
やっとの事で受講する事ができた救急員養成講習ですが、本当受けてよかったです。
非常に勉強になったし、山で何かあっても、とりあえずの処置は出来るという安心を得られました。
受講料1,900円という破格で2日間の講習を受けられるなんて凄すぎです。受けないのはもったいない。
三角巾の使い方は使わないと忘れてしまいそうなので、定期的に復習しようと思います。
これからは登山に三角巾は必須ですな。
後日ファーストエイドキットを作ってみました。
いつも単独で山に行く私は、いざという時に自分で怪我の手当てをして、自力で下山しなければいけません。そんな時の頼りになるのがファーストエイドキット(救急セット)です。 今までは、適当に絆創膏とかテーピングテープなど、必要最低限のものだけをジップロックに入れて登山をしていたのですが、さすがに…
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