なぜ山に登るのかって?
「そこに山があるからさ!」
山に登らない人でも知っている有名な台詞ですが、これはエベレストに挑戦し、エベレストで亡くなった英国登山家のジョージ・マロリーが残した名言です。
でも、実はマロリーは「そこに山があるからさ」とは言っていないんです。
そこにエベレストがあるからさ!
マロリーは記者会見で
記者:Why did you want to climb Mount Everest?(なぜエベレストに登りたいんですか?)
という問いに対して
マロリー:Because it’s there.(そこにエベレストがあるからさ)
と答えています。
山全般について言っているのではなく、世界最高峰であるエベレストという存在があるから、という意味で言っていますね。
めんどくさくて適当に言った説
マロリーは取材陣の質問攻めに答えるのがめんどくさかった為、適当に”Because it’s there.”と答えたという説もあります。
まあ、確かになんで山に登りたいかと言われても一言では言い表せないし、何度も同じ事聞かれたらめんどくさくて「そこにあるから」と言いたくなる気持ちは分かります。
そんな適当に言った言葉が「そこに山があるからさ」と誰でも使えるような文に誤訳されて、今では知らない人が少ないくらいの名言になってしまいました。
マロリーが生きてたらどう思うんだろう?
どうして山に登るのか
わたしも「なんで山に登るの?」と聞かれて「そこに山があるからさ」と答えたことがあります。
心境としてはマロリーと同じかもしれないです。説明するの難しいし、説明しても「ふーん」で終わっちゃうんでしょ?みたいな。
でも、せっかくだからもっと良い答えを真面目に考えてみました。
その結果がこれです。
「単純に楽しいし、気持ちいいから」
いや、適当じゃないですよ。結構真面目に考えた結果ですよ。
一言で山に登る理由を伝えるなんてやっぱり無理でした。
これだったら「そこに山があるからさ」って答えたほうがカッコイイ気がする。
一言では言い表せない「山に登る理由」
一言では言えないけど、山に行く理由はちゃんとあります。
1.達成感
自分で計画・準備して、自分の力で目的地まで辿り着いたときの達成感は格別。
2.好奇心を満たすため
子供の頃、近所の知らない場所を探検する時のドキドキ感に似ています。行ってみて「ああ、こういう山だったんだ」という発見が楽しい。
3.綺麗な風景が見られる
山でしか見られないような絶景を見られる。頂上からの眺めだったり、雲海、コバルトブルーの空、朝日や夕日、紅葉等々あげたらキリがないほどたくさんの風景に出会えます。
そんな風景を見るのを楽しみに毎回登っています。
4.綺麗な写真が撮れる
上とリンクするんですけど、今では写真も趣味になりました。
写真を後から見て、その時の記憶を思い出すためだったり、写真を見せて話のネタにしたり。ブログでアップしたり。
その為に一眼レフカメラを買っちゃいました。
5.孤独感が好き
友達と予定が合わない時は、単独で行くことになるのですが、マイナーな山で一人で歩くのがたまらなく気持ちいいです。
自分の足音しかしない世界なんて、なかなかないですからね。静かな山で何かを口ずさみながら歩いてます。
わたしの場合こんなところですかね。
これを実際説明をしたところで「ふーん」と言われちゃうんでしょうけど・・・。
それに付随して「山で食べる食事がおいしい」とか、「体力がつく」とか、「温泉」とか他にも色々ございます。
まとめ
あらためて「なぜ山に登るのか」について考えてみると非常に難しかったです。
疲れるし、危険だし、最悪死ぬし。そんなリスクを犯す価値があるのか?
答えは「Yes」です。
わたしにとって、その価値・・・プライスレス!
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