白銀に輝く南アルプスの名峰!甲斐駒ヶ岳日帰り登山

登山

10月9日 3週間前に痛めた膝が治ったので南アルプス北端にある甲斐駒ヶ岳(2,967m)に登ってきました。

甲斐駒ヶ岳山頂部は花崗岩に覆われおり、ピラミダルな山容は遠くから見ても非常に目立ちます。

前回、甲斐駒ヶ岳に挑戦した時は暴風雨で酷い目にあいましたが、それから10年。
やっと再登する機会が巡ってまいりました。

今回のルート

コースタイム
北沢峠 06:46 → 双児山 08:03 → 駒津峰 08:47 → 甲斐駒ヶ岳 09:55 – 10:28
摩利支天 10:50 → 駒津峰 11:53 → 仙水峠 13:09 → 仙水小屋 13:45
→ 長衛小屋 14:19 → 北沢峠 14:29

登山日:2021年10月09 
合計時間 :7時間43
合計距離:9.1km
累計標高差:1,252m

北沢峠から双児山方面に登り、直登ルートで甲斐駒ヶ岳山頂へ。
帰りは摩利支天に寄ってから仙水峠方面へ下りました。

登山口へ

甲斐駒ヶ岳は南アルプスにあるため登山口までの道はマイカー規制をされています。
仙流荘から南アルプス林道バスに乗り換えて登山口へ向かうことになります。(注:土日祝のみ運行)

南アルプス林道バスの始発は5時30分。
少し早めにバス停に並ぶため、1時に家を出発しました。

仙流荘は中央道伊那ICから40分ほど。
午前4時ちょうどに仙流荘に到着した時には、すでに第一駐車場は満車。

仙流荘バス停の朝は早い!

早めについてゆっくりしようと思っていたが、すでにバス停前には長蛇の列
そそくさと準備をして列に向かいます。

しかし、よく見ると列が2列に分かれています。

一方はチケット売り場へ続く列、もう一方はバス停へ続く列。

近くにいた係員に聞くと、

まずはバス停の列に荷物を置いて、場所を取ってからチケット売り場の列に並んでください!

なるほど。これは聞かなければ分からないなぁ。
間違えて場所取りせずにチケットの列に並んでる人多そう。

4時45分頃、チケット売り場のドアがオープン!

バス料金は片道1,150円(子供半額)、手回り品が220円です。
往復で買っても割引はありません。

5時を過ぎた頃には、予定よりも早くバスが運行開始。臨時便が続々と並んでいきます。

バスに乗って、ようやく仮眠ができます。
途中車窓から絶景が見えるのですが、それよりも睡眠が大事。

家を出発してから5時間15分。やっとのことで北沢峠に到着!

登山開始!

登山口がある北沢峠は甲斐駒ヶ岳の登山口であるとともに、仙丈ヶ岳の登山口でもある。

仙丈ヶ岳は南アルプスの3000m峰で初心者が日帰りできる唯一の山。
北沢峠を拠点にして2つの山を登るのも面白いかも。

6時46分 双児山へ向かって樹林帯を登っていきます。

双児山までは登り一辺倒で傾斜もそこそこあります。

一定区間ごとに看板があります。

さすが南アルプス。樹林帯の緑が綺麗。
展望はないけど楽しめます。

低いところはまだ紅葉が鮮やかです。

双児山手前で展望が開けます。南アルプスの名峰がズラリと並ぶ圧巻の景色。

8時3分 双児山に到着!

双児山に着くと威厳に満ちた独特の山容を持つ甲斐駒ヶ岳が目の前に現れる。神々しいオーラを感じます。

あれが危険なことで有名な鋸岳か。
遠目で見ると行けそうだけど、行ったら死ぬ。

駒津峰まで少し登ります。
今日は一日中晴れそうな予感!

振り向けば南アルプスの女王「仙丈ヶ岳」がすぐ目の前に見える。さすが女王と呼ばれるだけあって甲斐駒とは対象的に優しい山容である。
「最高の眺めだなぁ。」と思ったのもつかの間、一気に雲が上がってきた。

8時47分 真っ白の駒津峰に到着。
結構登ってきた感はあるが、まだ六合目ですか。

駒津峰は仙水峠への分岐点にもなっているので、後でここに戻ってきます。

直登ルート入り口までは比較的平坦。
ゴロゴロとした大きな石の上を歩く。

そしてついに直登ルート入り口までたどり着きました。

10年前はこの時は暴風雨。視界不良で間違えて直登ルートを登ってしまいました。
雨で石がツルツル滑り、凄い怖かった記憶だけど今日は大丈夫。
少し曇ってるけど視界は良好!

石がでかくて登りづらい!
両手両足を使ってグイグイ登っていきます。

少し登ったところで雲を突き抜けた。

上を見上げると・・・
ついに白亜に輝く甲斐駒の頂きが見えました!
山頂まで結構あるな。

岩肌が花崗岩なのですこぶるグリップが効く。
全く滑らないのでグイグイ登っていけます。

山頂が見えました。もうひと踏ん張り。

9時55分 甲斐駒ヶ岳山頂に到着!
祠にはびっしりと草鞋(わらじ)が括り付けられている。
これは何を祈願して付けられているのだろう?

甲斐駒周辺は雲海に囲まれていて、ギリギリ頭を出している感じだ。
午後には雲の中に入ってしまいそう。

こちらが鋸岳方面。経験と装備を持ち合わせていないものは立入禁止!

北岳方面も雲が上がってきていえ隠れる寸前。

雲を纏う北岳・間ノ岳も良いな。

30分くらいゆっくりと休息をとって、摩利支天へ向かいます。

甲斐駒山頂から摩利支天は20分くらい。雲がなければすぐ目の前に見えます。

ここで前回痛めた左膝と右膝の両膝に違和感を感じる。
右膝も全く同じ場所が痛くなってきているので慎重に足を進める。

摩利支天側の道は直登ルートとは違って砂の道になっていて滑りやすい。

やっと摩利支天を確認できました。完全に雲の中だなぁ。

摩利支天も花崗岩でできていて岩がむき出しになっている。
見た目よりも登りやすいです。

山頂は思ったよりも広い。
剣やら摩利支天の石版やらが置いてありました。

ちなみにこちらが摩利支天。
摩利支天は神様の名前だったんですね。

陽炎を神格化した女神だそうです。
え、女神なの!?怒髪天を衝いてますやん。強そう!
陽炎は実態がないので傷つかないし、触れないので護身の神として武将に人気だったそうですよ。

さて駒津峰へ戻りますか。

下山

仙水峠方面は紅葉がとても綺麗。
曇っていても輝いて見える。

駒津峰に着きましたが、右膝の痛みがどんどん増してきた。
ここから仙水峠へ行くか、来た道を戻るか悩む。
コースタイムを見ると仙水峠周りの方が10分だけコースタイムが長い。
10分だったら絶対仙水峠周りだな。

ただ、駒津峰~仙水峠間は歩きづらい急な坂道をひたすら下るだけなので正直面白くない。

仙水峠に到着!ここが栗沢山と甲斐駒ヶ岳の分岐。
栗沢山も凄い良い山なんだよなぁ。

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仙水峠から先は景色が一変します。岩塊斜面(がんかいしゃめん)です。水分を含みやすい岩が凍ると体積が増えて砕けます。
寒い時代にそれを繰り返し砕かれた岩が下に落ちていってこんな感じになったそうです。

南アルプスの天然水のCMにも出てきた場所ですね。岩の上をポンポン飛びながら歩くと膝への負担が軽くて嬉しい。

紅葉と岩のコラボレーション。やっぱりこっち側から下りてきてよかった。

岩岩ゾーンを抜けると苔の樹林帯です。比較的なだらかなので、なんとか歩ける。めちゃくちゃ痛いです。

仙水小屋も完全予約制。
ロープが張られていて、「予約者以外立入禁止」という警告が書いてあった。

小屋の前には水場があって、南アルプスの天然水がドボドボ流れ出ている。
贅沢だなぁ。

仙水小屋の先は沢沿いを歩いていきます。
時間的には余裕があるので、のんびりと散歩するように歩きます。

14時19分 やっと長衛小屋に着きました。
ここまで来てしまえば北沢峠まで後10分!

もう膝が痛いので長衛小屋では止まらずに一気に進みます。
止まったらもう歩けなくなりそう。

長衛小屋のテント場には相変わらずテントで一杯になっていた。
ここを起点にすると仙丈ヶ岳も甲斐駒ヶ岳も登れちゃうので非常に便利なので大人気なのだ。

14時29分 北沢峠に帰ってきました。
思ったよりも早く帰ってこられて良かった。

帰りもバスの中で少し仮眠してから、下道で東京まで帰りました。
1回夕食を食べるのに30分だけ休憩をして、7時間30分かかりました。

東京に帰ってきたのは23時過ぎです。疲れた・・・。

まとめ

今回は10年前のリベンジで登った甲斐駒ヶ岳。
絶対に良い山だから必ず再登したいと思っていたので念願叶って良かった。

次は長衛小屋でテント泊して2座登ってみたいけど、まずは膝が痛くなる原因の究明と対策だな。

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