2年前にも息子と大菩薩峠に行きましたが、その時は台風の影響で道路が交通規制されていて大渋滞。
大きく迂回して登山口に向かったため、時間がなく大菩薩嶺は未踏でした。
息子も成長したので、今回は時間に余裕を持って下山できるはずでしたが、山頂から下山直後に息子が腹痛で行動不能になりました。
しばらく様子を見ていましたが、回復の兆しが見えなかったので息子を抱っこして気合の下山。
厳しい山行となりました。
今回のルート
コースタイム
駐車場 08:24 → ロッヂ長兵衛 08:52 → 福ちゃん荘 9:15 → 大菩薩峠 10:25 → 大菩薩嶺 12:01 → 福ちゃん荘 14:40 → ロッヂ長兵衛 15:08 → 駐車場 15:30
登山日:2021年10月24日
合計時間 :7時間6分(アクシデントあり)
合計距離:9.7km
累計標高差:698m
初めに大菩薩峠に向かってから、大菩薩嶺を目指しました。下山は唐松尾根を利用。
唐松尾根を下り始めてすぐに息子が腹痛を訴えたため抱っこで下山しました。
登山口へ
今回は大菩薩湖側からロッヂ長兵衛にアクセスしましたが、朝8時の時点で駐車場は満車。
大菩薩湖北岸駐車場を案内されました。
大菩薩湖北岸駐車場もそれなりに混んでいて、満車になるのも時間の問題か?
この日の朝の気温は0度くらいで冷え込んでいる。
トイレの横においてある水がしっかり凍っていた。
防寒対策をしっかりして徒歩10分先にあるロッヂ長兵衛へ向かいます。
しょっぱなからまあまあ急勾配でロッヂ長兵衛に行く間に体が温まる。
上日川峠にあるロッヂ長兵衛はすでに標高1,570m。アクセスが良く、山頂まで1時間ちょっとで登れるので登山者の出発地として大人気だ。
今日もロッヂ長兵衛の前には人だかりができていた。
特に買うものもないので、まずは福ちゃん荘を目指して歩きましょう。
登山開始!
福ちゃん荘まで約25分。ほぼ平坦なのでハイキング気分で進みます。
並行してアスファルトの道路も続いているのですが、せっかくなので登山道を選びます。
あっという間に福ちゃん荘に到着してしまいました。
ここから雷岩方面と大菩薩峠方面に分岐します。前回は表登山道から大菩薩峠へ登り、雷岩を周って福ちゃん荘に戻ってきました。
今回は逆周りで行ってみようと、唐松尾根を登ることに決めました。
雷岩に続く唐松尾根は表登山道と比べると勾配がきつくて時間もかかる。少し頑張らないといけない。
しかし、登り始めて5分くらいで息子がトイレと言い出したので、福ちゃん荘前のトイレに急いで戻ります。
何とか間に合いましたが、また出そうな感じなので山小屋が近い表登山道にコースを変更。表登山道は全体的に緩やかで、大菩薩峠まで約45分。
現在は営業していない富士見山荘を通り過ぎます。
10時25分 大菩薩峠に到着です。あっという間です。
ここから雷岩に向かって富士山を見ながらの稜線歩きです。
大菩薩嶺へ向かう
大菩薩峠と言えばこの景色。絶景 of 絶景!
そしてやっぱり息子は岩を登りたがる。あえて岩場を選んで登っています。
賽ノ河原の手前に展望台のようになっている場所があります。
ゆっくりと休める場所になっていて、食事をとっている人がたくさんいました。眼下に見えている湖は大菩薩湖です。あそこに車を停めてあると考えると結構歩いてきたなぁ。
そして奥には甲府盆地と南アルプス。
大菩薩峠は南アルプス展望台として最高!
甲斐駒ヶ岳の右側に目を移すと八ヶ岳も見えます。超展望ですなぁ。
展望地から賽ノ河原方面に下ります。
すると目の前にガレ場が目立つ妙見ノ頭(みょうけんのあたま)が見えます。
山頂には妙見大菩薩の石柱が立っているそうです。今回は妙見ノ頭には行かず、大菩薩嶺に向かいます。
岩でゴツゴツした道を歩く。途中で狭い場所もあり、プチ渋滞になっている場所もあった。
岩場もあって面白い。足場は階段になっているので怖くない。
やっぱり息子は無駄に岩を登る。
11時53分 雷岩に到着。
ここから5分ほど行ったところにある大菩薩嶺の眺望がほとんどないので、雷岩がみんなの休憩スポットになっています。
去年、息子と来た時は時間がなくて大菩薩嶺に行けませんでした。
今回は時間的に余裕があるのでサクッと行っちゃいましょう。
12時1分 サクッと大菩薩嶺登頂!
後は唐松尾根を下るばかり。
アクシデント発生
雷岩に戻り、唐松尾根を下り始めてすぐに息子が腹痛を訴えてうずくまってしまった!
少しすれば収まるかと思い水を飲ませたりして待っていたが一向に良くなる気配はない。
薬は持っていたが大人用なので飲ませるわけにもいかない。
とにかく泣きわめいて痛みが収まらない。
1時間以上待っても少しも回復しなかったので、息子を抱っこして気合で下山を決断した。
息子の体重20kgプラス荷物で30kg近い重量を背負っての下山は初めて。
初めはザックを前にして息子をおんぶスタイルで歩いたが、ザックが喉に刺さり苦しくて歩けなかったので、最後まで抱っこスタイルで下山することに決めました。
足元が全然見えないので慎重に1時間かけて福ちゃん荘に到着。あー腕がプルプルする。
福ちゃん荘を出発すると若いカップルが「荷物持ちましょうか?」と声をかけてきてくれました。
お言葉に甘えてロッヂ長兵衛まで荷物を持ってもらいました。非常に助かった!
ロッジ長兵衛から駐車場までは後10分。
休まずに腕をプルプルさせながら歩きます。
15時30分 駐車場に到着・・・。疲れた・・・。
息子は車に乗るとすぐに眠りにつきました。
そして、1時間半ほど眠って起きた時には完全回復。
あの腹痛は何だったんだー!でも何事もなくてよかった。
まとめ
ついに恐れていたことが起きてしまった!という感じですね。
今回は登山口までの道のりが短かったので良かったです。
そして今回分かったことは、息子を抱っこしながら下山しても、そんなに歩行速度は遅くならないということ。腕を休ませながら歩いてもコースタイムより少し遅いくらいで下りてこられました。
帰ってからもっと良い搬送方法はないか調べたところ、背負い搬送術というのがありました。
ザックの肩紐を最大まで伸ばし、ザックを逆にし肩パットのところに搬送者の足を通してから普通にザックを背負うように持ち上げると楽に持ち上げられる事が分かりました。
早速試してみたらかなり軽く持ち上げられて、これならコースタイム以上の速さで歩けそうだなという感じですね。
大人だと大きすぎて難しいかもしれませんが、子供がグズって動かなくなった時にも使えるので覚えておくと助かるかもしれないです。
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