ついに秀麗富嶽シリーズ完結編です。
今回は残りの2番、3番山頂を一気に登って全19座完登です。最近全然山に行けていなかったせいか、秀麗富嶽の中で一番きつい山行でした。
今回のルート
コースタイム
小屋平 9:10 → 石丸峠 10:02 → 小金沢山 10:52 → 牛奥ノ雁ヶ腹摺山 11:22 – 11:34 → 黒岳 12:23 → 湯ノ沢峠 13:09 → 大蔵高丸 13:40 → ハマイバ丸 14:03 → 天下石 14:27 → 米背負峠 14:40 → 登山口 15:12 → やまと天目山温泉 16:25 → 天目山駐車場 16:30
合計時間:7時間20分
合計距離:20.3km
累計標高差(上り):1,060m
累計標高差(下り):1,630m
富士山に向かって北から南までを貫く縦走コースです。
秀麗富嶽十二景完登
今日のルートは公共機関でもアクセス可能ですが、帰りの「やまと天目山温泉」バス停の最終便が16時16分と早く、温泉に入れなさそうなので今回は車で行きました。
やまと天目山温泉に駐車すると怒られそうなので、一つ先の「天目」バス停の前にある天目山駐車場(5台)に駐車。
富士山がくっきり!今日の天気は良さそうだ。
早く着きすぎてしまった為、仮眠をしながら上日川峠行きのバスの到着を待つ。
車を使わない場合は甲斐大和駅から8時10分に出ているバスに乗ります。
8時22分、超満員のバスが到着。なんとか乗せてもらい揺られること約40分。
小屋平バス停に到着。
バス停には何かの大会のスタッフが立っていたので、聞いてみるとトレランの大会をやっているとのこと。なんと全長64kmの小金沢山、牛奥ノ雁ヶ腹摺山、大高蔵丸、ハマイバ丸を通って周遊するスーパーハードな大会。私が今日歩くコースの80%が大会のコースになっているらしい。う~ん。静かな山歩きは諦めるか・・・。
登り始めてすぐに体の異変に気が付いた。いつもと同じペースで歩いているのに心臓が痛いくらいの動悸。く、苦しい!
明らかに心肺機能が低下しているのである。それもそのはず、雨の影響で直近2カ月で1回しか山の登れていないのである。しかも、その1回も軽い登山だったので体が相当弱ってしまったようだ。
私のポリシーである「頑張らずに楽々登山」が初っ端から崩壊。厳しい登山が予想される。
歩き始めて20分で早くも視界が開けてきた。
雲ひとつない蒼空の下で笹原歩き。チョー気持ち良い!
強い寒波の影響で冷たい風が吹きつける。そんな中、山桜のように白い花を咲かせた木々が見える。
冬に咲く花なんてあるんだなぁ。などと思いつつ近づいていくと・・・。枝の先の方だけ樹氷になっていて、強い風でパラパラと氷の花びらが舞っているのである。
これは凄い!幻想的だ。
富士山、大菩薩湖、南アルプスを眺めながら小金沢山へ。これは最高な道だな!
なんとか富士山が雲に隠れる前に小金沢山に到着。
そして、ドドーン!
これこれ!これぞ秀麗富嶽ですよ!
ありがたく富士山を拝んで先に進みます。次は日本一の山牛奥ノ雁ヶ腹摺山(うしおくのがんがはらすりやま)。日本一長い山名で有名だ。
牛奥まではほぼ平坦な笹原を歩いて30分ほど。
11時22分 牛奥到着!
看板に書かれているローマ字が長い!Mt.ushiokunogangaharasuriyama。暗号のようだ。
頂上は広めで多くの人が休憩をしていた。風も弱くなったので私もここで昼食を取ることにする。
残念なことに富士山山頂に雲がかかってしまった。今日はもう駄目っぽい。
あんまり休むと体が冷えるので、胃に昼食を詰め込んですぐに出発。
一度150mほど下り、樹林帯の中を登っていく。
この辺りで大会の最後のランナーに追い越される。やっと終わった。
1日でこんなに追い越されたのは初めてかも。ペース乱されたなぁ・・・。
黒岳は全く眺望がないのでスルーし、白谷ノ丸に到着。
南側一帯を見渡すことが出来る今回のルート一番の眺望を持つ白谷ノ丸だが、何故か秀麗富嶽には選定されていない可哀そうな山。
山頂から南東を見ると、展望が良さそうな場所があったのでちょっと寄ってみる。
白い砂に大岩がゴロゴロ。ここだけゆっくりと時間が流れていて癒される。完全にパワースポットだ。
白谷ノ丸から湯ノ沢峠まで約300mほど下ります。
湯ノ沢峠はお花畑があり、夏には多くの種類の花が見られるそうだ。
湯ノ沢峠から大蔵高丸までは気持ちのいいハイキングコース。
13時40分 三番山頂 大蔵高丸に到着!開放的な山頂。
残念ながら雲がかかったままである。後ちょっと雲が動けばな~!
そろそろ14時。思ったよりも時間がかかっていて焦りだす。もうすぐ暗くなるぞ。
本日最後の山であるハマイバ丸を目指して急ぎます。ハマイバ丸までは20分ほど。
今回のルートは視界の良い道が多くて嬉しい。
秀麗富獄最後の山 ハマイバ丸に到着!
全19座コンプリート!苦節3年・・・思ったより時間がかかったな。
富士山はやっぱり雲隠れ。
「また来てね!」って事だと前向きに考える。
余韻に浸ってる時間がないのでさっさと帰ります。
米背負峠から下るルートはあまり使われないっぽくトレースが不鮮明。
ずっと沢沿いを歩き何度も徒渉します。
すでに両足の大腿四頭筋は筋肉痛になっていて痛い。明日の筋肉痛は激しそうだ。
30分ほど下ると登山口に到着。ここからは1時間以上道路を歩く。
いつもアスファルトの上を歩くと足の裏が痛くなる。履いている登山靴と相性が悪いらしい。
最後の方に真っ暗なトンネルがありヘッドライトが必要と地図に書いてあったが、そんなに長いトンネルじゃないしスマホのライト機能でも代用可能。
久しぶりにユーシン渓谷にあるトンネルを思い出した。
トンネルから30分ほどで天目山駐車場に到着します。最後の最後、駐車場前で富士山が見事な姿を現してくれた。
帰りはやまと天目温泉へ寄る。3時間の入浴で510円とリーズナブルである。
お肌がつるつるになる温泉に浸かりながら必死に大腿四頭筋(ふともも)と下腿三頭筋(ふくらはぎ)をマッサージしたおかげで、次の日の筋肉痛がだいぶ緩和されました。
まとめ
今回は秀麗富嶽十二景制覇の為、一気に2番3番山頂を通るルートにしましたが、予想以上に体が衰えていてツラかった!特に心肺機能が低下していて、疲れていないのに息切れを起こすというおかしな事になってました。
そして、ついに秀麗富嶽シリーズ1週目が終了!
秀麗富嶽制覇を意識したのは2015年に滝子山に登った時で、完登までに3年もかかりました。
秀麗富嶽の山に登るときは晴れていることが多く、富士山が雲に隠れたのは「奈良倉山」と今日登った「牛奥ノ雁ヶ腹摺山」、「大高蔵丸」、「ハマイバ丸」の4座だけ。驚異の晴天率である。
秀麗富嶽はアクセスが良く、人が少なく、それなりに歩きごたえがある山が多く、全体を通して安定して楽しめる山々だと思います。
山選びに迷った時には非常に助かったので、次はルートや時期を変えて2周目を楽しもうと思います。
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