前回の北アルプスに引き続き、今回は南アルプスは栗沢山!
以前ボルダリング仲間に「今度、登山に連れて行って下さい!」と言われていたので、ボルダリングをするメンバーを集めて登山の計画を立てました。
メンバーは私を含めて全部で5人。
前回唐松岳へ一緒に行ったHさんと同僚Mさん。
ボルダリング1級レベルのS君とその後輩のK君。
MさんとS君は初めての登山。ただし、ボルダリングが激強なので基礎体力は相当ある模様。
S君の後輩K君は孤高の登山家&体力お化け。自称同年代で体力日本一。体力自慢レースに出まくって、常に上位にいる猛者である。
そんな愉快なメンバーで選んだ山は初心者でも手軽に絶景を望める栗沢山。
標高2,714mで累計標高差は700m。
宇多田ヒカルが出ている南アルプスの天然水のCMで「水の山」と称され一躍人気になった山です。
「栗沢山」と検索をするとCM撮影場所巡りのブログがわんさか出てきます。
と言う事で、私たちも一応CMを見て「同じ場所で写真を取る」というタスクを掲げ出発しました。
今回のルート
コースタイム
北沢峠 09:12 → 長衛小屋 9:23 → 仙水小屋 9:58 → 仙水峠 10:44 → 栗沢山 12:03 → 12:30 → 仙水峠 13:09 → 仙水小屋 13:35 → 長衛小屋 13:59 → 北沢峠 14:09
合計時間:4時間57分
合計距離:7.02km
累計標高差:700m
遠い遠い南アルプス。
朝3時半に集合して、まずは車で仙流荘へ。
仙流荘からは北沢峠までバスが出ていて、時刻表は下記の通り。
行先 | 戸台口 | 仙流荘 | 戸台大橋 | 歌宿 | 北沢峠 | |
---|---|---|---|---|---|---|
北沢峠 | ○ | ― | 5時30分 | 5時37分 | 6時05分 | 6時25分 |
北沢峠 | □ | ― | 6時05分 | 6時12分 | 6時40分 | 7時00分 |
北沢峠 | ― | 8時05分 | 8時12分 | 8時40分 | 9時00分 | |
北沢峠 | ― | 10時05分 | 10時12分 | 10時40分 | 11時00分 | |
北沢峠 | ― | 12時10分 | 12時17分 | 12時45分 | 13時05分 | |
北沢峠 | 14時15分 | 14時20分 | 14時27分 | 14時55分 | 15時15分 |
行先 | 北沢峠 | 歌宿 | 戸台大橋 | 仙流荘 | 戸台口 | |
---|---|---|---|---|---|---|
仙流荘 | △ | 7時20分 | 7時35分 | 7時55分 | 8時05分 | ― |
仙流荘 | 10時00分 | 10時15分 | 10時35分 | 10時45分 | ― | |
戸台口 | 13時10分 | 13時25分 | 13時45分 | 13時55分 | 14時00分 | |
仙流荘 | 15時00分 | 15時15分 | 15時35分 | 15時45分 | ― | |
仙流荘 | 16時00分 | 16時15分 | 16時35分 | 16時45分 | ― |
○印は7月14日から10月8日の土曜日と日曜日および祝日運行
□印は、○印以外の土曜日と日曜日・祝日および7月20日から8月31日の平日運行
△印は、7月20日から8月31日の平日と、土曜日と日曜日・祝日運行
料金は片道1,130円。往復で2,260円です。
朝の早い時間帯は5時半、6時5分、8時5分の3本。
8時5分を逃すと次は10時5分と2時間も空いて計画自体が破綻してしまうので遅刻厳禁である。
仙流荘には7時30分頃につけたので余裕を持って8時5分のバスに乗車。
運転手さんの話を聞きながら進む事約1時間。
9時 ようやく北沢峠に到着。
各々準備を終えて出発です。
林道を歩く事約10分、長衛小屋(ちょうえいごや)が見えてきました。
ここにはテン場があり、たくさんのテントが設営されていた。
長衛小屋からはどの山へもアクセスが良くて非常に便利。
ここにテントを置いて1日目は仙丈ヶ岳、2日目は甲斐駒ケ岳など、手軽にテント泊登山が可能なのだ。
ちょっと混んでいるがテント泊初心者にはお勧めなテン場である。
この先から樹林帯が始まる。
さすが南アルプス。緑が濃くて樹林帯が綺麗!
こんな樹林帯だったらいつまででも歩けるわ~!
なんて言いながら歩いていると、さっそくCMに出てくる橋が現れた。
ゴッツイK君も宇多田ヒカルよろしく可愛げに橋を渡る。
長衛小屋から30分かそこらで仙水小屋に到着。
ここでは湧水が流れており、まさに南アルプスの天然水が贅沢にジャージャー流れている。
せっかくなので一口頂く。水温4度!極上に美味い!
顔を洗って水を飲んでを繰り返し体力全回復!
さながらRPGの回復ポイントである。仙水小屋がキラキラ輝いて見えた。
気分も一新!先に進むことにする。
でたっ!タイトルにもある「#うわまじか」ゾーン!
宇多田ヒカルは撮影用にコース外を登っているが、ガレた岩がちょっと危険なので、普通に脇を歩くことにする。
しかし凄い光景だ。異世界に迷い込んだような感覚。
次第に岩が大きくなってくる。
その岩を見てボルダーの血が騒いだのか、これ8級とか、これは12級とか言いながら嬉しそうにそこら辺に転がっている岩を登っていく。
「こういう感じでボルダリングが出来ていったんだなぁ」とボルダリングの起源を見たような気がした。
そんなことをしながら進んでいくと、「#うわまじか」ゾーンの最深部である仙水峠に着く。
目の前に甲斐駒ケ岳と摩利支天がそびえ立つ。
花崗岩の白が際立ち、夏でも雪山のようなたたずまい。やっぱり甲斐駒はイケメンだぜ。
初登山の二人も甲斐駒の迫力に圧倒されている・・・ように見えたが多分頭の中は「あの岩山登りてー!」とか考えているんだろう。
仙水峠からは樹林帯へ下る道があるがそちらは行き止まり。
正解はケルンが立ち並ぶゴロゴロ岩の道だ。
樹林帯を抜けると、甲斐駒が先ほどまでとはまた違った表情を見せる。
登りやすそうな岩を見つけてはそちらを進むボルダー達。
あんたたちどんだけ岩好きやねん!
この辺りでまた撮影スポット。
甲斐駒の左後ろに鋸山、右後ろには八ヶ岳が見える。
CMでは宇多田ヒカルが甲斐駒に向かって「ありがとー!」と叫ぶシーンがある。
確かに叫びたくなるくらい綺麗な景色だわ。
体力お化けのK君が「やっほー!」と叫んでいたので、違うよ「ありがとー!」だよ。と伝えると、見事な「ありがとぉーー!」を披露してくれました。
そしてついに栗沢山に到着!
遊びながら登ってきたのでCTを大幅に上回る3時間30分。
山頂からは南アルプスのスターが勢揃い!
北岳&間ノ岳と塩見岳
アサヨ峰方面に鳳凰三山・地蔵岳のオベリスクも見えるはずだけど、残念ながら雲に隠れて今日はお預け。
アサヨ峰から鳳凰三山まではつながっていて縦走もできます。
気持ち良さそうな縦走路だ。
昼食を取った後、最後の撮影スポット。
CMの最後に宇多田ヒカルが座っている岩。
仙丈ケ岳を見ながら黄昏ている画。まあまあいい感じに撮れた。
これにて今日のタスクは終了!
こういう遊びがあると、いつもの登山とはまた違った味付けができて面白い。
今回はレンタカーで来ているので、営業終了時間の22時までに東京へ戻らなければならない。
そろそろタイムリミットが近づいてきた。
帰りは別のルートを通っても良かったけど、眺望が良いので来た道をもう一度引き返すことにした。
仙水峠で甲斐駒君ともお別れ。
帰りはスタコラサッサとほぼノンストップで北沢峠まで歩く。
さすがみんな体力がある。1時間30分で下山できた!
幸いバスも早い時間のに乗れて余裕で22時に間に合うと確信!
帰りに道の駅南アルプスむら長谷へ行って、カレーやソフトクリームを食べてのんびり。
いやー、今日は何もかも順調だなぁ~。と思っていたら中央道でお盆前渋滞に激しく巻き込まれる。
今まで体験したことないような大渋滞。渋滞にハマりにハマり東京につくまで6時間30分・・・。
22時を30分ほどオーバーして到着。危うく次の日まで延長かと思われたが、営業時間外に対応してくれた。あぶない・・・。
登山よりも渋滞の運転の方が疲れた一日でありました。
まとめ
今回はボルダリングメンバーとの登山だったが、やはり全然山を見る視点が違う。
みんな本当に岩が好きで、疲れたら岩に登って体力回復しないと!とか言っちゃってる。よく分からないけど・・・。
栗沢山に関してはコースタイムが短い割に変化に富んだ山で次々と見所が出てくるので飽きない。
良い岩もあってボルダーの初登山に栗沢山はなかなか良いチョイスだったと思う。
ただ、南アルプスは日帰りには遠すぎるので往復の移動だけで疲れてしまう。
出来れば長衛小屋に1泊して余裕を持って帰ってきたいな。
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