3月31日。3月の締めは愛鷹山連峰最高峰である越前岳。
越前岳は標高1504m。愛鷹山山塊は日本二百名山に選定されている。
富士山と駿河湾のちょうど中間あたりに位置し、日本一高い場所と低い場所を同時に見ることができる。
今回はいつも山梨側から見ることが多い富士山だけど、たまには静岡側から大きな富士山を見てみようということで選んでみました。
静岡側から見る富士山は宝永山と大きな噴火口が見え、山梨側から見る富士山とは違った荒々しい姿を見ることができる。
そして、越前岳山頂から見る駿河湾の眺望は圧巻でした。
今回のルート
コースタイム
バス停 09:00 → 登山口 9:18 → 愛鷹山荘 9:50 → 黒岳 10:07 → 富士見台 11:21 → 越前岳 11:37 – 12:04 → 呼子岳 12:41 → 登山口 14:13 → バス停 14:30
合計時間:5時間30分
合計距離:12.2km
累計標高差:850m
アクセス
御殿場駅前バスターミナル4番のりばから富士急行バス「十里木・ぐりんぱ・イエティ行き」に乗車。
愛鷹登山口バス停下車後、徒歩20分で登山口。
バス時刻表はこちらから
登山口の前に駐車場(約40台)あり。
愛鷹登山口バス停~黒岳へ
バスが到着したのは朝の9時。始発で出発しても着くのはこの時間か。やっぱり遠いな!
バス停前に大きな看板があるので、矢印の方向へ歩いていく。
静かな林道を20分弱歩くと駐車場に到着。
駐車場には40台ほど車を停めることが出来る。この時間はほぼ満車。
簡易トイレもあるのでここで準備をする。
ここを登らずに割石峠方面へ行くと呼子岳を回って、越前岳へ行くコース。
鳥居をくぐると黒岳方面へ登り、越前岳コース。
午前中の方が天気が良い確率が高いので、早く富士山を見られる黒岳方面へ登る。
まぁ、この選択は失敗だったんですけどね・・・。
登り始めてすぐの所にこんな看板が立っている。
富士遊湯の郷 大野路の入浴料が800円→600円になる割引券だ。
さっきのバス停から大野路までは距離にして3.6km。歩くと40分前後かかる。
バスの本数も少ないし、公共機関だとちょっと行きにくい。
樹林帯は早々に抜け、すぐに明るい道に出る。
眺望はないが、暗い樹林帯の中を歩くよりは気持ちが良いね。
崩れかかった(手前はもう崩れている)恐怖の橋を渡ったりしながら歩いていくと愛鷹山荘が見えてくる。
これは山荘と言うか・・・避難小屋?無人だし。
無料で使えるそうです。
そこから徒歩3分で黒岳と越前岳の分岐地点である富士見峠に到着。
何故か看板がボロボロになっているが、左が越前岳、真ん中が現在地、右が黒岳。
そして奥にもっとキレイでピカピカな看板が立っていた。
せっかくなので黒岳に寄っていこう!片道25分だし!
少し歩くと、黒岳展望広場の看板が見えてくる。
残念ながら富士山上部に厚い雲がかかっていて全貌が見えない。
うっ・・・。
よ、よし、仕方ない。黒岳へ行こうぜ!
山頂まではなだらかな道。この辺りは自然杉が自生していて、天然記念物になっている。
10時07分。黒岳山頂はとても広く、富士山を見ながらゆっくり休憩出来る空間になっている。
開放的な山頂で、天気が良ければ富士山がドドンッと目の前に見える。
今日は見えなくて寂しい感じになってますけどねっ!
来た道を引き返し、富士見峠に戻ってくる。
富士見峠~越前岳間は登山道が侵食によって激しくダメージを受けている、登山者は歩きにくくなったルートを避けて歩くので、新たな道がいくつも出来上がっている。
よじ登らないといけないレベルで土がえぐれている場所もあるので致し方ないと思う。
登山道の整備って誰がやっているのだろう?
歩いていると、やたら「危険」の看板がある。
そんなに事故多いの?と思って覗いてみると。
うーん。確かに崩落しそうで危険っぽい。
ふと顔をあげると、何ということでしょう!
鋸岳と伊豆半島のコラボが見られるじゃないですか。
この景色に見とれてフラフラと崖に落ちる人が多発してるんだな。きっと。
鋸岳の凶悪な風貌!何これ登山道あるの?歩けるの?
11時21分。富士見台に到着。
ここから見た富士山が50銭紙幣に描かれたそうだ。
看板に50銭紙幣の写真があるが、いまいちピンとこない。
富士山は相変わらず雲に覆われているが、さっきよりも雲の位置が上がっている気がする。
もしかしてワンチャンあるんじゃね?
と期待を胸に先に進んだが、ここが最後の富士山展望スポットだったと後で知ることになる。
11時37分。越前岳山頂。
まず目に飛び込んでくるのが、駿河湾の大展望。
関東でこんな近くに海を見渡せる山って殆どないよね。
沼津市街の向う側にある低山の山々は沼津アルプス。
沼津アルプスは主峰の鷲頭山(392m)を持つ、全長約10kmのコースだが、縦走するとコースタイム6時間以上、累計標高差1000m超えのアップダウンがある楽しいコース。
山と海のコラボが見られそうだし、今度行ってみたいな。
越前岳山頂があまりにも気持ちが良いので、30分の大休止。
さ~て、最後は呼子岳を回って登山口に戻ろう。
越前岳より先は細い道が多く、滑落注意。
呼子岳山頂は狭く、標識の下にお地蔵さんがぽつんと佇んでいる。
さて、下るかと越前岳方面を見ると・・・。
おおおっ!富士山の雲が取れている!
山頂までは見えないまでも、ほぼ全容が見えてる!
黒岳山頂と富士見台で見たかった!悔しいです!
石割峠を過ぎたあたりから足元が岩々しくなってくる。
こんなような道がずっと続いて、非常に道が不明瞭で分かりにくい。
先人達もそう思ったのか、いたる所にケルン(積み石)が作ってある。
これがまた絶妙な場所に作ってあって非常に助かる。
このケルンがなければ道を間違って、もっと下山をするのに時間がかかっていたと思う。
帰りのバスの本数が少なく、次のバスの時間までかなり余裕があったので、自分でも絶妙なバランスのケルンを作って遊んでみた。
なかなか上手くいかないのが逆に挑戦心を刺激して熱中してしまう。
うん。なかなか良い感じ。パズル的な面白さがある。
でもこれはケルンじゃないな。危ないので立ち去る際に崩しておこう。
そんな感じで遊びながらゆっくりと駐車場に戻ってまいりました。
まとめ
いつも山梨側から富士山を見ることが多いので、たまには静岡側からと思って富士山がキレイにみられる黒岳~越前岳ルートを歩いてみたが不発!
またリベンジ候補の山ができてしまった。
しかし越前岳から間近に見える駿河湾は圧巻!非常に開放的な眺望を楽しむことが出来た。
山に登って海を眺めるっていうのも良いもんですね!
次は沼津アルプスかな?
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