【東北】夏山全開!緑溢れる鳥海山日帰り登山【象潟口ピストン】

      2019/09/04

前々から行きたかった鳥海山&月山に登ってきました。

遡ること今年の2月。
友人Hから「御朱印集めを始めたので、今年は月山に行きたい。」と連絡がありました。

月山は前々から登りたかった山、どうせなら夏の花の時期に鳥海山とセットで登りたい。

友人Hと休み合わせた結果、空いていたのが8月4~5日の平日絡み。

8月月初は私の仕事が超繁忙期なんですが「行きたかった山に登るのなら仕方がない。」と許してくれました。
普段から登山キャラを確立しておいてよかった。

今回は夜行バスで秋田県の象潟(きさかた)まで行き、まずは鳥海山に登ります。下山後、鶴岡に移動して一泊。翌日に月山に登る1泊2日の旅です。

鳥海山は山形県と秋田県にまたがる標高2,236mの山で日本百名山、新日本百名山、花の百名山、新日本百名山に選定されている名山中の名山。
かなりハードルを上げられているが、実際登ってみるとそのハードルの遥か上を行く名山でした。

今回のルート

登山日:2019年8月4
コースタイム
鉾立 07:10 →  賽ノ河原 08:04七五三掛 9:30 → 御室 10:47 - 11:05 → 新山 11:22 → 七高山 12:00 → 伏拝岳 12:57 → 七五三掛 13:47 → 御浜小屋 14:25 → 賽ノ河原 14:49 → 鉾立 15:45
合計時間:8時間35分(標準CT約10時間40分)
合計距離:15.7km
累計標高差:1,391m

鳥海山は独立峰なので登山口が複数あります。
しかしながら、どの登山口もアクセスが悪く、公共機関を利用した日帰り場合、象潟口ルートからのピストンしか選択肢がありませんでした。

まずは賽ノ河原まで整備された緩やかな道を歩きます。
賽ノ河原からは鳥海湖を周り、千蛇谷を通って鳥海山の山頂へ。

鳥海山という名前の山頂はなく、最高峰は標高2,236mの新山

その後、外輪山最高峰である七高山に寄って、伏拝岳(ふしおがみだけ)経由で七五三掛(しめかけ)へ。
御浜小屋を通って、鉾立へ戻ります。

夜行バスで象潟へ

仕事の後、直行で東京駅へ。
友人Hと合流して象潟行きのエクスプレス鳥海号に乗り込む。

エクスプレス鳥海号は3列独立シートでトイレまで付いているリッチな夜行バスなのだ。
ネットで予約すると座席指定出来ないが、電話予約だと座席指定が出来るので、後ろがトイレで心置きなくシートを倒せるC3を予約。これで完璧だ。

21時20分 東京駅八重洲南口を出発。

夜行バスに乗るのは久しぶりで、前回乗ったのは忘れもしない2年前の夏。

その時は雲ノ平へ向かうため、富山行きの夜行バスに乗っていました。
バスに乗って、しばらく経った頃、咳と寒気、高熱の症状が発生
富山からそのまま東京へトンボ帰りするという最悪の記憶が蘇る。

今回は体調万全!準備万端!

久しぶりの夜行なので熟睡は出来ず、うつらうつら起きたり寝たりを繰り返しつつ5時15分、象潟駅に到着!

バスを降りた友人Hから開口一番

「今日、山登れない。熱が出てきた」と衝撃の一言!

な、なんだってー!?2年前の悪夢が蘇る。

バスの中のエアコンが寒すぎて風邪を引いたらしい。
無理しても仕方がないので、残念ながら友人Hはそのまま始発で東京へ。

心中お察しします!

さて突然1人になりましたが、いつもソロで登ってるので問題ありません。
こういう時にソロは強い。

6時20分 鳥海ブルーライナーバスで登山口がある鉾立(ほこたて)へ向かいます。

鳥海ブルーライナーは事前予約制の乗り合いバスで、片道3,000円と割高。
しかし、選択肢はこれしか無いので仕方ない。

象潟から30分ほどで鉾立に到着。

鉾立には広い駐車場や、トイレ、ビジターセンターがある。さすが人気の登山口だ。


鳥海ブルーライナーの帰りの便は16時20分が最終。
バスで日帰りの場合、鳥海山の滞在時間が9時間20分しかないので注意が必要です。


登山口から既に鳥海山の山頂が見える。とても遠く見える。10時間で帰ってこられるかなぁ。

 

登山開始!

登山口の脇に立っている小屋で、登山届を提出し。出発!


登山口からしばらくは整備されていて歩きやすい道。
うん、完璧な整備だ。

少し登ると、鉾立展望台がある。

今日は一日晴れそうだ!

東北の山は森林限界が低くて登山口から直射日光にさらされることが多い。
象潟口ルートもそうで、いきなりガンガン肌を焼かれます。
最悪なことに日焼け止めクリームを忘れて来ていて、後日文字通り痛い目にあいます。

まだ序盤なのにチラホラと高山植物が姿を表す。

カラマツソウ

チングルマ

鳥海山は花の百名山でもあるので、とにかく花が綺麗。

8時4分 水の流れる開けた場所にでた。賽ノ河原だ。

開放感がある綺麗な場所だ。
でも、賽ノ河原ってどっかで聞いたことあるような・・・。

調べてみると賽ノ河原は三途の川の手前にある河原で、親より先に死んだ子供がそこで親不孝の罪滅ぼしのため石積みをする場所だそうだ。
子供が石を積んでも鬼が来て壊し、また始めから石積みをさせられる。永遠に・・・。

いやいやいや、調べなきゃよかったよ。怖すぎるでしょ!
それを聞くと綺麗な場所が、恐ろしい場所に見えてくる。

何も知らない私は「いやー、綺麗だなー。絶景ポイント!」とゆっくり休憩。

そのまま御田々原へ行く予定だったが、雪渓が涼しそうだったので、引き寄せられるようにルート変更。
こっちは破線ルートだけど、特に迷うような場所はない。

フォォオオオオ!冷気が斜面を滑り降りてくる。
天然クーラーに癒やされる!

踏み抜きが怖かったので、雪の上は少しだけ歩く。

本当は御浜小屋へ向かう予定だったけど、せっかくなので鳥海湖を周りながら七五三掛へ向かうことにしよう。

ここから更に高山植物が増えてきた。

シロバナトウウチソウ

チョウカイアザミ
チョウカイアザミはここでしか見られない固有種。

ヨツバシオガマ

ハクサンフウロ

本当に多種多様な花が咲き乱れている。凄い!凄いぞ!

そして、パッと展望が開けた。

写真だと分かりづらいけど、奥の方に薄っすら見えるのが明日登る予定の月山だ。

お花畑とたおやかな山容。まさに東北の山という感じで美しい。

そして雄々しい鳥海山に向かうこの木道。たまらない景色だ。

木道を歩いていくと、鳥海湖が姿を表します。

リフレクションが完璧すぎて一瞬池の水が入っていないのかと錯覚した。
これは御浜小屋の方から見たら、メチャクチャ綺麗だっただろうなぁ。

帰りは御浜小屋を通るので、その時まで天気はもつかな?

この辺りから足裏に違和感を感じる。
両足の母指球と小指球に僅かな痛みが出てきたのである。
おかしいな。まだ、全然歩いてないのに足裏が痛くなるなんて。

痛みは小さかったので、そこまで気にせずに先へ進む。

扇子森方面の稜線。
帰りはここを歩いて帰る。最高だな!

9時30分 七五三掛に到着。

ここで千蛇谷と外輪山方面へ行く分岐がある。

早く山頂に着きたかったので千蛇谷方面へ進む。

眼下には吸い込まれるような深い森が一面に広がる。
鳥海山北側の眺望がよく見える。

見よ!これが東北の山だ!

と言いたくなってしまうような自然いっぱいの景色。いいなぁ。

千蛇谷に向かう道は少し険しいが、恐怖を感じるような道ではない。

急な登りを超えて見えた千蛇谷が想像以上の迫力だった。

外輪山と新山の間に流れる氷河のような雪渓。凄い・・・。
次から次へと絶景が飛び込んでくる。何なんだこの山・・・。

雪渓の上に降り立つと、いよいよ新山が近づいてきた。
さあ、最後の登りだ!

最後の急な登り。
実際は大したこと無い登りなんだけど、今までが緩やかだったのでキツく感じる。

荒々しい外輪山にも草が生い茂ってモフモフしている。これは行者岳かな?

山頂直下は今までの優しい景色が一変。急に表情を変える。

大きな岩がゴロゴロしていて歩きにくい。

10時47分 御室小屋に到着!

暑い!凄まじく暑い!
なんせ3時間半の間、直射日光浴びっぱなしだからね。

売店に直行して、コーラをGET!

そして一気飲み。
グハァー!生き返る。

そして、さっきから気になっていた足の裏の痛みが増してきた。

痛い!痛すぎる!

あまりにも痛いので、靴下を脱いで足の裏を確認。
特に靴擦れしているわけでもなく、少し赤くなっている程度。

一応、皮が厚くなってるから痛いのかもしれないと思い少し皮を切ってみる。
が、痛みは変わらず。

立ち止まる訳にも行かないので、とりあえず新山サミットを目指す。

新山を見上げると、完全に岩山。

何ここ。全然違う山に来たみたいだ。

 

岩と岩の間を抜けたりしつつ、よじ登る。

11時22分 鳥海山最高峰に登頂!

山頂はとても狭く、3~4人で一杯の広さ。
長居できないので、すぐに下山を開始。

次は外輪山最高峰、七高山へ向かいます。

七高山はすぐ目の前に見えるんだけど、一度御室小屋付近まで下って登り返さないといけない。

七高山方面に下っていくと雪渓が見えたので、またまた吸い寄せられる。本当に暑いんだよ。

少しだけ涼しい。

ただの崖だと思っていたところを良く見ると、登山道だった。

めちゃくちゃ落石が多そうな場所だな・・・。怖っ!

この登りの麓にはさっき歩いた雪渓の先端がある。

ここには冷気の風がビュービュー吹いていて最高に気持ち良い。
思わずここで一休みしてしまった。

休んでいると、上の方から「落石!」の声とゴロゴロと岩の落ちる音が聞こえてきた。

登山道の方を見るとスイカくらいの岩が転がっていた。危ない!
奇跡的に誰にも当たらなかったけど、やっぱりここは落石地帯だった。

さっさと抜けよう。

急登を登り切ると七高山まで残り100m。

12時ジャスト 七高山到着。

鳥海山の中で2番目に高い七高山サミット(2,229m)。

七高山から見る新山は岩が積み重なって出来た山のように見える。

新山は名前の通り新しく、1801年に形成された山だ。
相当激しい噴火だったことが伺える。

七高山の少し先にも眺望が良さそうな場所があったので、足を伸ばす。
ここは行き止まりではなく、猿倉口コースへと繋がっている。

ついに雲がモクモクと湧き上がってきた。

外輪まで登ると、今まで見えなかった東側の景色が見渡せる。

さすが独立峰。近くに山がないので、冬の晴れた日には地平線がくっきり見えそうだ。

ふと空を見ると彩雲が出ていた。

良い事がありそう。さて、帰りますか。

帰りは外輪山を通って、扇子森へ抜けていきます。


この時には足裏の痛さがピークを迎えていて、歩くだけで辛い。
下りなので、衝撃で余計に痛い。
緩やかな下りなのが救いだ。

一気に辺りが雲に包まれる。
頭上にはまだ彩雲が見えている。良いことあると思ったのに。

外輪山は行者岳・伏拝岳・文珠岳が連なっている。
見た目とは裏腹にとても緩やかで歩きやすい。

あ、雲が晴れた。

右手前が文珠岳。そこを下ると七五三掛で、その向こう側に見える稜線が扇子森ね。

これから歩くルートが一望できるとテンション上がるところだが、足が痛過ぎてそれどころじゃない。

外輪山最後の山、文珠岳。

13時47分 文珠岳を超えて、七五三掛に戻ってくる。

谷間から見える鍋森と御浜。やはり午後になると雲が激しく湧いてくる。
登山は時間との勝負だ。

御田ヶ原分岐にやってきました。
朝は鳥海湖を歩いてきたので、帰りは扇子森の方を歩く。

この坂を登れば綺麗な稜線の道だ。

遠目から見ると急な坂っぽいけど、実際は非常に綺麗に整備されていて全然疲れない。

後ろを振り返ると、先程歩いた外輪山からの道が見渡せる。
良い!

さあ、後はこの稜線を歩いて帰るだけ。

御浜が原からは鳥海湖を上から眺めることができる。

雲がなければ、鳥海湖には青い空が写り、日本海と庄内平野、その向こうには月山という絶景となる。

14時25分 御浜小屋

御浜小屋を過ぎた辺りで熱中症っぽい症状が現れ出した。足の攣りと手の痺れ。
足の痛みと熱中症のダブルパンチでノックアウト寸前。

御浜小屋でアクエリアス買えばよかった。失敗した!

賽ノ河原では子供が水遊びしていた。

そりゃー、水遊びもしたくなる。凄まじく暑いですからね。

私は早く下山したくて仕方がないので、休憩せずにスルーします。

そしてここでハイドレーションの水が切れる。まずい、早く降りないと熱中症が加速する。

ちらりと鉾立の駐車場が見えているので後15分ほど頑張ればゴール。

舗装路になり、足へのダメージが凄い。もう痛くて痛くて。
泣きそうになりながら降りる。

そして14時45分 鉾立登山口に到着。

速攻で登山口の近くにある稲倉山荘へ。

ヨロヨロしながら椅子に座って靴と靴下を脱ぐ。

グァーッ!いてぇ!なんじゃこりゃー!

足の裏は赤くなっているだけ。なんでこんなに痛いんだ?
その原因はこのすぐ後に判明します。

そして、ハアハア言いながら靴をスニーカーに履き替えて、フラフラと自販機へ。
アクエリアス500mlを一気飲みして梅おにぎりを食べると、なんとか熱中症の症状は回復。

危なかった。すぐに回復できるレベルで本当良かった。この季節、熱中症対策は大事。

睡眠・電解質の補給・体温調節
この3つを意識してれば何とかなる。

帰りのバスの中で気が付いたんだけど、日焼けも酷い。完全に火傷。
8時間以上直射日光に晒されればそうなりますわな。

16時15分発の鳥海ブルーライナーに乗って象潟駅へ向かいます。

象潟駅からは17時30分発のいなほ14号(新潟行)を利用。

鶴岡駅へ移動。

車窓からは終始、鳥海山が見える。


どこから見ても美しい鳥海山は、この地域のシンボル的存在だ。

今日は駅前にあるホテル・スティイン 山王プラザアネックスに宿泊。
シャワーを浴びて、すぐに夕食。
体が塩分を欲していて、しょっぱいものが食べたかったので、近くのラーメン屋でとんこつラーメンを食べる。

ホテルに帰り、ザックから登山靴を出した時に、今日の足の痛みの原因が判明!
なんと靴にインソールが入っていないではないか!

何という大きなミス!そんな靴で8時間以上歩けば足裏痛くなるし、指にマメも出来る。

山は良かったのに自分の準備不足で足は痛くなるし、熱中症になるしで散々だ。
これからは気を引き締めて準備しないとな。

それはそうと、この足で明日の月山登山は大丈夫なんだろうか。

不安にかられながら、早めの就寝。

まとめ

鳥海山は以前からずっと登りたかった山で、期待を胸に登りましたが、期待を超えた最高の山でした。

木道、海、高山植物、雪渓、河原、火山。歩けば歩くほど、表情を変えて絶景を見せてくれる宝石箱のような山。
感動しっぱなしの登山でした。

鳥海山は絶対再訪したい山ナンバーワンだ。

トンボ返りした友人Hには是非リベンジをして欲しい。

この山は間違いない!

月山編に続く

【東北】風光明媚!花咲き乱れる真夏の月山を登る

東北遠征2日目は月山に登ってきました。 月山は標高1,984m、山形県にある出羽三山の主峰。頂上には月山神社があり、昔から山岳信仰の場としても有名な山です。 半円形の山容が特徴的で、上空から見ると三日月のような形をしている。 これが月山の名...

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鳥海山が載っている地図

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