2016年4月16日
よく考えてみると、塔ノ岳や鍋割山などがある表丹沢は何度も行ったことがあるけれど、西丹沢は一度も無い。
地図を買って読んでみると、なかなか面白いルートがたくさんある!
今回は、玄倉(くろくら)から檜洞丸(ひのきぼらまる)を経て、犬越路(いぬこえじ)を周って西丹沢自然教室まで行くコース。(読み辛い地名が多い・・・)
距離22km、累積標高 上り2,000m、下り1,800m、標準コースタイム11時間という日帰りとしてはギリギリのコースを選んでみました。
今回のルート
コースタイム
玄倉バス停 08:30 → 玄倉ダム 09:52→ ユーシンロッジ 10:36 → 大石山 11:52 → 檜洞丸 14:35 → 犬越路 15:54 → 西丹沢自然教室 17:04
合計時間:8時間34分
合計距離:21.9km
累計標高差(上り):2,010m
累計標高差(下り):1,790m
JR小田急線「新松田駅」から富士急湘南バス「西丹沢自然教室」行きで約45分。「玄倉バス停」へ。
時刻表はこちら
8時14分 玄倉に到着。
バス停に立派な公衆トイレがあります。次のトイレは10km先のユーシンロッジまでありません。
準備をして8時30分 出発!
ちなみに西丹沢自然教室から新松田行きのバスは17時5分出発。それを逃すと18時58分までバスがありません。出来れば17時までには着きたい!タイムリミットは8時間30分。
途中、小川谷出合という分岐があり、真っ直ぐ進むと檜洞丸まで行けますが、今回はユーシンブルーを見るためにユーシンロッジ方面へ向かいます。
分岐を過ぎるとすぐに駐車場があります。マイカーではここまで。
ここから先は林道が続きます。
途中いくつもトンネルがあり、そのうちの一つ「新青崩街道」は長い上に大きくカーブしており、入り口の光が中まで届きません。
ヘッドライト無しには進むことが出来ませんので、必ず持参してください。
ユーシン渓谷の絶景を見ながらひたすら進みます。
ユーシンロッジまでの道は平坦なので、ハイキングで子供とも来られます。実際何組も子供連れの親子を見ました。
山深いなぁ~。丹沢にこんな場所があるなんて知らなんだ。初めて来たけど西丹沢のこの雰囲気大好きです!
川の色が独特。これが噂のユーシンブルーですかね。
玄倉ダム付近では、一番綺麗なブルーを見ることが出来ます。本当に綺麗な青ですね。
ユーシンブルーが見られるのはここが最後です。見逃さないように!
玄倉ダムから40分ほど歩くとユーシンロッジに着きます。
10時35分 ユーシンロッジ到着。
ロッジ周辺は時間が止まっているような、何ともいえない独特な雰囲気、何か不思議なオーラを感じるぞ・・・パワースポットですね。
ユーシンロッジはただいま休業中だが、非難小屋として使われております。
少しだけ中を探索。
結構しっかりした設備で、これなら何があっても安心だ。
ユーシンロッジから大石山への登山道は今回のルートで一番の傾斜です。
一気に500mを登ります。
ここで頑張ってしまって体力を消費すると後に響くので、ゆっくり登って温存。
11時30分 大石山の名前の由来となった大きな石が見えてきた。
この石の上には登ることができて眺望を楽しむことができる。石の上は結構広く、そんなに怖い感じはしない。
残念ながら曇っていて遠くまで見渡せなかった。晴れてれば富士山が見えるらしい。
11時52分 大石山山頂。
山頂はこじんまりとしているが、眺望は凄く良い。
東側には丹沢主稜。蛭ヶ岳は雲の中。
西側には出発地点の丹沢湖が遠くに見えます。あんなところから歩いてきたのか・・・。
大石山から同角ノ頭にかけては、痩せ尾根や鎖、橋、梯子が連続する。命を懸けたアスレチックです。下は花崗岩の砂で滑るので慎重に進む。
上の写真はアスレチックの一部「ザンザ洞キレット」。落ちたら即死の高さなのに、この道幅で手すりなし。やるじゃん!
13時 恐ろしい道を歩くこと1時間、同角ノ頭に着きました。ここで今日初めての、ちゃんとした休憩を取って体力を回復。
時間がないのにカップラーメンを作って、ゆったりします。
このゆとりが大事なんです。
13時30分 檜洞丸に向かいます。
3時間半後にバスの時間が迫ってきています。一気に行くぞ!
ここから先は殆どが木道と木の階段になっている。
途中、倒木が木道を塞いでいました。
一旦150mくらい標高を下げて、それからまた270mくらいガッツリ登り返します。
うぉ~!長い階段が見える。登りの階段はすこぶる疲れる!
息を切らしつつ、ツツジ新道と檜洞丸の分岐へ、後ちょっとで頂上だ。
相変わらずの木道にブナ林を抜けると、凄い眺望がいい。あいにく今日は富士山に会えなさそうだ。
そして今日の最終目的地、檜洞丸に到着です。
時刻は14時35分。残り時間はあと2時間半。
西丹沢自然教室バス停までのルートは2つあります。
一つは来た道を戻って、ツツジ新道へ行く道。コースタイムは3時間。
もう一つは、犬越路を回って行く道。コースタイムは3時間25分。
どちらのルートもコースタイム以上の速さで歩かないと17時5分には間に合わない。
時間ないし普通はツツジ新道を選びますよね。
そこで犬越路選んじゃうのが私なんです。理由は犬越路コースの方が楽しそうだから。バカですねー。
単独じゃなければ確実にツツジ新道ですけどね。
無理ができるのが単独の良い所であり、悪いところでもある。
そうと決めたら全力でバス停を目指します。
凄い展望です!メチャクチャ気持ちいい尾根道じゃないですか!こっち来て良かった~。
途中、ヤセ尾根や鎖場などもあり、スリル満点。これは今日の登山道の中で一番面白い。
しかし、写真を撮ったり、風景をじっくり楽しんでいる時間がない!
大展望の中、少し焦り気味で歩きます。
尾根歩きはここで終わり。
ここからはザレた下山道。凄く歩きにくい。
勢いよく下っていると、右太ももの裏が痛くなってきた。
筋肉痛か?それとも筋を痛めたか?
マズイなぁ。でも、間に合わなかったら間に合わなかったでしょうがない。18時58分のバスもあるし。
と言うことで、沢沿いの道をゆっくりと下ります。
16時43分 用水沢出合着。
バス停まで1.8km。なんとも絶妙な距離です。
17時4分 バスが停まっているのが見えた!急いで乗り込みギリギリセーフ。
乗り込んだ瞬間に運転手が「定刻になりましたので、出発しまーす」とアナウンス。
あと100m遠かったら間に合わなかったな。
次の18時58分のバスまで何も無い場所で、たたずんでいなければいけない所だった。危ない危ない。
もう少し日が長くなったら時間を18時59分に設定して、余裕を持って歩ける。
今度来る時は暑すぎない5月とか6月くらいかな。
次は畦ヶ丸や大室山、そして最後に蛭が岳に登って丹沢は一区切りですかね。
丹沢はルートがたくさんあって何度きても楽しめそうです。
ちなみに太ももの裏の痛みは、次の日には治っていたので筋肉痛だったんだと思います。
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