【北アルプス】痛恨の膝痛!白馬岳縦走登山2日目

登山

1泊2日の白馬三山縦走登山。

2日目は杓子岳・白馬鑓ヶ岳を目指す予定でした。
しかし、左膝外側の側副靭帯を損傷してしまったため白馬鑓ヶ岳までは行けませんでした。

終始痛みとの戦いで、あまり景色を楽しんでいる余裕がなく少し残念な2日目になってしまいました。

【北アルプス】絶景が止まらない!念願の白馬岳縦走登山1日目
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今回のルート

コースタイム
白馬山荘 03:50 → 丸山 04:20 → 杓子岳 5:20 → 白馬岳頂上宿舎 07:16 – 07:36 → 
白馬尻小屋 10:55 → 猿倉荘 12:01

登山日:2021年9月20日
合計時間 :8時間11分
合計距離:10.4km
累計標高差:1,938m

白馬鑓ヶ岳から鑓温泉に下るルートが通行止めになっていたため、白馬山荘~白馬鑓ヶ岳を往復してから大雪渓を下る予定でした。
途中、尋常じゃない膝痛に見舞われたため、杓子岳まで行って帰ってきました。
大雪渓はだいぶ溶けて、雪の上を歩くのは10分程度。アイゼンは不要でした。

朝から絶不調

朝早く出発する予定だったので20時に就寝したが、2時間ほど寝たところで軽度の高所障害が出てしまった。
頭痛と睡眠障害だ。一気に3000m近くまで登ってきてしまったのが原因かな。
明日の山行は辛いものになりそうだ。

3時15分 0時くらいからほとんど眠れませんでした。
このまま眠れる気配もないので起床。

出発の準備をして、行動食を食べる。
外の様子を伺うと、完全にホワイトアウト。

あれ?今日って晴れるんじゃなかったのか。 取りあえず行ってみよう。

杓子岳へ

取りあえず歩き始めたのですが、歩き始めてすぐに左膝に異変に気が付いた。

なんか痛い・・・。全然スピードが上がらずノロノロと歩く。

唐松岳方面へ。
久しぶりのナイトハイク。夜歩くのも新鮮でいいなぁ。

白馬岳頂上宿舎の方を見ると、すでにテントが明るい。
霧のおかげで幻想的!

歩けば歩くほど膝が痛くなってくる。
特に下りが痛い。これは尋常ではない。

5時を過ぎた頃、あたりは明るくなり始めて杓子岳直下に到達。

杓子岳はガレた急登になっていて凄く怖い。 白馬岳側の方が急になっていて凄い崩れる。
こちら側は絶対に下りで使いたくない。

「シャク」は地崩れという意味があるそうで、それが山名の由来になっているのかな。

5時20分 なんとか山頂に到着。しかし膝が限界だ。
鑓ヶ岳に行ったら絶対に帰ってこられない。ここで引き返すことに決める。

白馬鑓ヶ岳方面の斜面の方が緩やかで歩きやすいが、それでもずっとガレ場続きで歩きづらい。

下っている途中、一瞬青空が見えて雲が赤く染まった。
夜明けだ!
あたりが神秘的な雰囲気に包まれるも、それは一瞬のことでまたホワイトアウトしてしまった。

膝は更に悪化して、まともに歩くことができない。
巻道への分岐で山小屋で貰った行動食弁当を食べる。

行動食を食べながら気が付いた。

そうだ!こういう時のためにストックを持って来てたんだった。

ずっとリュックの脇に挿しっぱなしだったストックの存在を忘れていた。
ダブルストックで左足を上半身でカバーし何とか痛みを緩和しながら進んでいく。

丸山に向かっている途中サッと雲が薄くなり、太陽が姿を表しました。これは晴れる予感!

雲の中から徐々に姿を現す幻想的な白馬岳。

丸山まで来ると完全に晴れて、白馬岳が帽子をかぶってくれました。

7時16分 白馬岳頂上宿舎にやっとのことで到着!
膝が!膝がぁ!とにかく休憩だ!

昨日見えなかった富士山が八ヶ岳の向こう側に見えている!

大雪渓方面へ下山開始

そしてこちらが今日下りる猿倉へ続く谷です。この先に大雪渓があります。
この膝でここを下るのは地獄です。

でもまだ7時。
猿倉から出るバスの時刻は12時35分14時35分がある。
12時35分に乗れれば温泉に入る余裕あり!
14時35分なら八方に着いたらすぐ新宿行き!

コースタイムは3時間20分。
5時間あれば間に合うと思うんだけどなぁ。

下から見上げる天狗菱が天を衝く。
後ろの杓子岳が雲で隠れてるので、この角度から見るとリアル槍ヶ岳に凄い似てる。

さぁ、雪渓が近づいてまいりました。
雪渓はかなり縮小していて、ほとんど雪の上を通らずに通行できます。

ここで膝の痛みがピークを迎えた。
奥の手を使うとしよう、いざという時のロキソニン

これで少しは痛みを抑えることができるかな。よし行こう!
始めはずっと雪渓の端を歩いていく。

10分くらいで足の痛みが少なくなってくるのを感じる。行ける!


歩いている途中もガラガラと何度も落石が起きる。
雪渓の上に岩もたくさん転がってるし、ここは落石多発地帯なんだな。

そしてついに大雪渓を歩きます。
表面はカチカチで結構滑りやすい。
膝痛で体のバランスが崩れているせいか、2回ほど滑ってお手つきをしてしまった。

慎重にゆっくり歩いて15分程度の雪上歩きでした。

大雪渓を抜けると道幅の狭いガレ場をしばらく歩くことになる。
人とすれ違うのが結構怖い。

このあたりでロキソニンの効果が薄れてくる。効果持続時間は約1時間でした。短い・・・。

ガレ場ゾーンを抜けるとそろそろ白馬尻小屋が見えてくる頃だと思ったが、歩いても歩いてもその気配がない。

10時55分 広場のような場所に出ました。

もしかしてこれが白馬尻小屋!?
コロナの影響で営業していないとは聞いていたが、こんなに何もなくなっちゃうのか。
綺麗にたたまれているなぁ。

もう11時ですが、ここまでくれば12時35分のバスには間に合うかな。多分。

ちなみにこの時ロキソニンの効果は完全に切れています。
膝の具合は悪化してきていて、平地を歩くのも痛い状態です。

小屋跡地から20分くらい歩くと林道に出ました・・・。やったぜ!車が見える!
ようやく辛い辛い段差から解放される。

左膝を曲げないようにゆっくりと林道を歩き猿倉を目指す。

ここは鑓温泉方面の登山口。完全封鎖中。

そして、この登山口の先に見えたのが・・・段差アゲイン。完全に心を折ってくるヤツ。勘弁してくれ・・・。

それでも何とか12時01分 猿倉に到着しました。
もし鑓ヶ岳に行っていたら、14時35分のバスにも乗れていなかっただろう。

過去最高レベルに辛い下山でした。
通常3時間20分で下りてこられるところを4時間半かけて下りてきました。

猿倉~東京

猿倉から八方はバスで20分くらい。

新宿行のバスが出発する時間まで2時間ある。
まずはバスターミナルのすぐ近くにある「白馬八方温泉 八方の湯」に入ることにした。

八方の湯 | 八方温泉

料金は大人800円、子供400円
温泉自体は大きいとは言えないが、内湯と露天風呂があってゆっくりできた。

八方バスターミナルの周辺には食事をする場所はあるが、どの店もランチ営業が終わっていた。
唯一、八方の湯の前にある八方美人というラーメン屋が空いていたが、人が集中していて食べられそうもなかったので、余った行動食で腹を満たす。

15時15分 新宿へ向けて出発!
バスに乗るとすぐに運転手さんから「今日は3連休の最終日なので、中央道が凄まじく渋滞しています。」とのアナウンスがありました。

その言葉通り、渋滞にハマりにハマって予定到着時間の3時間遅れの23時35分に新宿に到着。

なんとか終電には間に合ったが、家の最寄りまでのバスは終わっていた・・・。
腹が減ったので余っていた行動食を歩きながら食べ、家についたのは午前1時。

凄まじく疲れました。

帰ってきた翌朝、整形外科に行くと靭帯損傷で全治3週間でした。

まとめ

8年前から何度も計画しては悪天候で中止になってきた白馬岳。
念願叶ってついに行くことができました。

白馬岳は良い山だと登った人から聞いていましたが、その言葉通りの名峰でした。

今回、膝痛で白馬鑓ヶ岳に登ることはできませんでしたが、鑓温泉小屋が営業再開したらリベンジしに行きたいと思います。

とりあえず膝を治します。

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