【一人旅】熊本・大分登山&温泉づくし4日間 -祖母山編-

登山

11月30日 大分県・宮崎県の県境にまたがる祖母山に登ってきました。

祖母山は標高1,756mの宮崎県最高峰。日本百名山にも選定されている。

ネットで祖母山の情報を調べると阿蘇山や九重山に比べて評価が低い。 地味だとか樹林帯が長く眺望がないとか。

そのような前評判が悪い山ですが、山の良さを決めるのは眺望だけじゃない。 どんな山にも何かキラリと光るものがあるでしょう。今日はそれを見つけに行きます。

登山後は地獄温泉 青風荘に寄ります。 ここは足元から源泉がプクプクと湧き出る温泉で、温泉の効能を100%受け取ることが出来る。 九州に来たら絶対行きたかった温泉なので楽しみだ。

今日のルート

登山日:2020年11月30日 コースタイム 一の鳥居登山口 7:21 → 千間平 8:16 → 三県境 8:29 → 国観峠 8:50 → 祖母山九合目小屋 9:21 → 祖母山 9:37 -10:00 → 風穴 10:44 → 北谷登山口 11:30 → 一の鳥居登山口 12:00 合計時間:4時間38分 合計距離:9.5km 累計標高差:887m

一の鳥居から北谷登山口間の林道が工事中のため車両通行止めだったため、一の鳥居登山口からの出発となりました。※現在は工事が終わって通行可 国観峠側から登り風穴経由で帰ってくる周遊ルートです。

登山口へ!

今日はコースタイムが短いため遅めの出発。 3日連続登山で体が疲れていたので、もともと予定していた尾平登山口から登ることをやめ、コースタイムが短い北谷登山口から登ることにしました。

ビックリしたのが北谷登山口までの林道。 非常に狭くて道がボコボコでかなりの悪路。ゆっくり走らないと車の腹擦ります。 これは酷い。

なんとか一の鳥居に着くと北谷への道が封鎖されていた。

え、マジか。 一の鳥居にも登山口はあるので、今日はそこから登ることにする。

一の鳥居の駐車場には私の他に車が一台。 今日は静かな山行になりそうだ。

登山開始

登り始めるとやはり全然疲労が抜けてない。 昨日温泉で足のマッサージをしっかりしたのになぁ〜。 コースタイムが長い尾平登山口にしなくて良かった。いい判断だった。

しかし一の鳥居ルートは直登コース いきなり急登!凄まじい勢いで標高が上がる。疲れた体に堪える。

何という急斜面!

急斜面を登ると展望スポットがあった。

一切晴れる気配のないドン曇り。 目の前にあるのは黒岳。完全に山頂部分が隠れている。

実はこんなに曇っていても天気予報は昼頃から晴れる予報。 運が良ければ太陽が見えるかな?

たった50分で標高400mも上げてしまうハードな登りを終えて、北谷登山口からの千間平コースに合流。

北谷登山口からだと1時間10分のコースタイム。かなりのショートカットだ。

千間平コースには530mごとに合数を数える標識が立てられている。

しっかりした標識だ。単調な登山道では心の支えになるのでありがたい。

8時16分 千間平に到着。 この辺りからさっきの展望台で見た低い雲の中に突入したようで視界が悪くなる。

阿蘇山とか九重山のダイナミックな山もいいけど、祖母山のような質素な山も割と好き。

三県境に着きました。 ここが熊本大分宮崎のちょうど真ん中。

今まで登った山で三県境があった山ってどこだったっけ?と考えると意外と無い。

関東だと甲武信ヶ岳、雲取山くらいしか思いつかない。

しかし変化の少ない山だ。花もないし視界もない。ただただ同じ景色の中を進んでいく。

そして思い出したように標識が定期的に現れる。

歩くこと1時間半国観峠に到着。

広場になっているみたいだけど何も見えないので突き進みます。

景色はあまり変わらず標識の番号だけが増えていく。

大味な阿蘇九重の後に祖母山に登ると心が落ち着くなぁ。 無になれる。瞑想状態で登れる。

ここで分岐です。Q合目小屋に行くか、祖母山山頂へ行くか。 ここはQ合目小屋へ向かう。

するとここから急に景色が大きく変化する!

周りの木々が霧氷に覆われ始めた。なんということでしょう! 霧と霧氷が織りなす幻想的な世界。これだけでも祖母山に来て良かったよ。

Q合目小屋到着。見た感じ営業はしていない感じ。 トイレは女性用が利用不可だそうだ。

特に用もないので祖母山山頂へ!

山頂までは約15分。

霧氷と草原の中を歩きます。

9時37分 祖母山山頂に到着!

そして、ここで予想外の出来事が起こった。 到着した途端、あたりの霧が吹き飛んで雲海が広がったのだ!

なんと祖母山の山頂がギリギリ雲から頭を出している。そして雲と雲の間に青空が見えている。

なんだこの景色・・・最高じゃないか。

ここに登ってくるまで何も見えなかったけど、この景色見せてくれたから全部許しちゃう。 到着したタイミングが絶妙だったようだ。

ランチを食べて風穴コースを下ることにする。

下山 風穴コース

虚無の世界へ戻ります。

でも、虚無ってても綺麗なんだよなぁ。

風穴コースはハシゴやロープがある場所が多くて面白い。

凍結している場所もあって滑らないように注意。

こっちから登ったほうが楽しかったかも!

風穴コースのコース名になっている風穴に到着。

せっかくだから行けるところまで行ってみよう。

ライトを持ってくるのを忘れたので、スマホのライトで照らしながら進む。

めちゃくちゃ暗い!ライト無しだと漆黒の闇。怖すぎる。そして狭い!

リュックが引っかかってなかなか前に進めない。リュック置いてくればよかった。

そして、匍匐前進しないと進めない場所まで来た。

さすがにこれ以上は無理なので引き返す。

中は外の気温と変わらないし、風が吹いているわけでもなかった。 夏に入ると気持ちいいみたいです。

さて、最後のイベントも終わったし、後は登山口に向けて降りるだけ。

沢沿いを下りていく。

祖母山の登山道って、とっても既視感がある。 奥多摩っぽい。

杉林が奥多摩っぽさを出してるのかな?

何度か渡渉をすると北谷登山口に着きます。

風穴コース楽しかったなぁ。霧氷があって、岩場があって、風穴に入れて、最後は沢沿いを歩ける。 千間平コースと全然違う。登るなら断然風穴コース。

後は林道を歩いて行くだけ。

工事をしていて凄く綺麗な道路になってる。一の鳥居までの道もお願いしたい。

そして12時ジャスト。一の鳥居に帰ってまいりました。 ほとんど曇りだったけど、ほぼ樹林帯の祖母山には関係なかった。 山頂で良い景色が見られたし良い登山だった。

地獄温泉 青風荘へ

今日の温泉は阿蘇郡にある「地獄温泉 青風荘」です。

地獄温泉 青風荘.【公式サイト】
200年を超える昔から愛されてきた「地獄温泉」災害に負けず、これからの200年を見据え新しさと歴史、そして地域と融合した地獄温泉が始まります。

この温泉は非常に口コミがよくて絶対に行きたいと思っていた温泉でした。

加温、加水を一切せずに入れる、とても珍しい温泉で100%源泉温泉に入ることができます。

2016年に震災と土石流の被害を受け、壊滅的なダメージを負いましたが2019年に見事に復活。 また入れるようになりました。

温泉について

「すずめの湯」と「元の湯・たまごの湯」に分かれています。

「すずめの湯」 100%源泉の奇跡の湯 混浴になっていて湯浴み着か水着の着用が必須 足元からプクプクと源泉が湧き出ている

「元の湯・たまごの湯」 男女別の内湯温泉 シャワー設備やシャンプーが設置されている快適な温泉

料金

 すずめの湯元の湯・たまごの湯すずめの湯+元湯・たまごの湯共通
大人1,200円800円1,600円
子供(小学生)600円400円800円
幼児無料無料無料
学生(中~大学生)1,000円600円1,400円
レディースデイ割引 (毎週水曜日)800円600円1,400円

※湯浴み着レンタル:400円

入浴!

せっかくなのですずめの湯と湯の元・たまごの湯共通チケットを購入。

まずは内湯の元の湯に入る。

先客は1人もおらず完全貸切。

こんなに広い風呂を独り占めできるなんて極上の幸せ。

ゆっくりと40分ほど入って体を温める。

次は本命の「すずめの湯」へ。

白い建物が脱衣所。ここで湯浴み着に着替える。

ぬる湯あつ湯があって、最初はぬる湯に入る。

ぷくぷくと心地よい熱さの温泉。気持ちええな〜。

温泉の成分がじんわり体に染み込む。

次にあつ湯へ。

足を入れてみると激熱!これはバラエティ番組の熱湯風呂レベル。 熱いっていうか痛い!

場所によって熱さが違うのでぬるめの場所に入る。 なんとかギリギリ入れた。

そこに入っていた百名山制覇の登山が趣味のおじさんと山の話をしていたらついつい長湯。

時間を気にせずに温泉に入ることって滅多に無いから本当リラックスできた。

熊本ラーメン 天外天

一度、熊本市のホテルに帰ってから夕食を食べに行く。

今日の締めは熊本ラーメン。

熊本市にある行列のできるラーメン店 天外天 本店へ。

ガツンとニンニクが効いた豚骨スープが疲れた体に染み込む。 普段ダイエットしててラーメンを食べないのでいっそう美味い!

一人旅なので何の気を使うこともなく、毎日山に登って温泉入って美味しいものを食べる。 これ以上の幸せはなかなかないよ!旅行ってやっぱり楽しい。

とうとう明日で最終日、明日は大分県にある由布岳です。

4日目に続く

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祖母山が載っている地図

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