【日帰り】台風一過の武尊山撤退&意地の谷川岳登頂

登山

待ちに待った紅葉の季節が到来しました!

去年からずっと行きたかった栗駒山に狙いを定め、10月1日の月曜日に休みを取得。粛々と紅葉状況や登山口までのアクセス、ルート等を調べて準備していました。

しかし!あろうことか出発1週間前に台風24号が発生。そして見事なカミソリシュートを描き、狙いをすませたように関東へ直撃とのこと。

予報では10月1日の夜中に関東を通り、早朝に東北を通過予報。

東北は諦め、少し南の日光周辺に予定を変更し、天気の良さそうな日光白根山、谷川岳、上州武尊山の3つを選出。あえて選んだわけではないが、どれも日本百名山に選ばれている山だ。

今回は知人のR氏(妻の友達の旦那)とコンビ登山です。

出発

朝4時。台風は予報通り関東を通過。東京は少し風はあるものの天気は概ね良好。
出発前に一抹の不安を覚え、日光白根山のロープウェイの運行状況を確認すると、予想通り強風のため運休になっていた。
続けて谷川岳ロープウェイを調べてみると、通常通り運行予定!強いぞ谷川岳!
行き先を谷川岳へ変更し向かう事にした。

7時30分。谷川岳ロープウェイに到着。
ここでまた問題発生。既に台風は過ぎ去っていたが、強風のため谷川岳ロープウェイも一時運転見合わせ。風の状態を見つつ運行を始める予定だがいつになるかは未定との事。

急遽まさかの第三希望「武尊山(ほたかやま)」に変更。

武尊山は武尊神社登山口からの出発。登山口までは谷川岳から40分くらい。

空は少し青空が見え始めて、時折日が差すような天気。

登山口に向かう途中、綺麗な虹が出ていた。

虹なんて久しぶりに見たなぁ。

8時20分 武尊神社到着。


準備を終えて、登山届を提出してからいざ出発。

今回参加するR氏は人生初登山だが、普段から体力を使う仕事をしているので足腰には自信ありとのことで満を持しての参加。
台風後なので、水溜りや泥が凄いのでハイカットの靴でと忠告していたにも関わらず軽いからという理由でメッシュ仕様の青のスニーカーで参戦!凄いぜ!

登山道は台風の爪痕が激しく残っていて、木々が折れ、枝などが散乱している。

これでは紅葉も完全に吹き飛ばされているな。

15分ほど歩いて沢沿いの道になると登山道の様子が変わってきた。
なんと登山道に川が流れている・・・。これは台風直撃の屋久島で見たのと同じ光景。「撤退」の二文字が頭をちらつく。

手前だけだろうと思い50分ほど歩いたが、良くなるどころか本格的なな川になってしまった。

歩ける場所がない・・・。

これでは歩くのに時間がかかり過ぎるし危険だという事で撤退を決めました。
ちなみにR氏のメッシュスニーカー&靴下は皆様のご想像通りとなりました。

武尊神社駐車場に戻って時間はすでに10時35分。

さて、どうしよう。
相談した結果、もう一度谷川岳に寄ってみてダメだったら温泉に入るかボルダリングでもして帰りますかと言う事になった。

谷川岳に戻ると、なんと普通に営業中。諦めなくてよかった!
時間は11時を回っていて時間がなかったが、取りあえず行けるところまで行ってみよう!と言う事になった。

さすがに紅葉シーズンと言えども台風一過の平日ともなるとガラガラ。
待ち時間0分でロープウェーに乗ることが出来た。

天神平駅周辺は少しだけ紅葉をしていて、さらに上はもっと良さそうだ。期待に胸が膨らむ。

そこからリフトを利用して天神峠展望台へ。帰りはそのまま天神平駅まで降りるので片道切符を購入。

11時51分。天神峠展望台に到着。

さあ!本日2回目の登山開始です!

今回のルート

登山日:2018年8月26~27
コースタイム
(1日目)

天神峠展望台 11:51 → 熊穴沢避難小屋 12:25 → 天狗の留まり場 13:00 → トマノ耳 13:36 → 天狗の留まり場 14:00 → 天神平 15:00
合計時間:3時間9分 (標準コースタイム:4時間)
合計距離:5.67km
累計標高差(上り):627m
累計標高差(下り):780m
           

ロープウェイの最終は16時30分。それを逃すと歩いて駐車場まで下りなければならないので、なんとしてでも16時半までには帰って来たい。

標準コースタイムが4時間なので休憩入れるとギリギリかな。少し早めに歩こう。

道はぬかるみ、岩が濡れていて非常に滑りやすいので慎重かつスピーディーに歩みを進める。 

所々紅葉はしているがまだ早いみたい。

小さなアップダウンを繰り返しながら熊穴沢避難小屋へ。谷川岳も台風の打撃を受けてはいたが、思ったほどではなく歩きやすい。

穴熊澤避難小屋に到着。


ここでランチタイム。

R氏の顔を見ると疲労がにじみ出ている。武尊山撤退からの谷川岳なので精神的にも疲れているのかもしれない。

「ここから標高差400mの急登が続きますよ。」と言うと疲れた笑顔で「大丈夫です!」との返答。本当に大丈夫かな?

大丈夫という言葉は本当だったようで、辛そうな顔をしながらも凄いスピードで登っていく。さすが体力に自信があるだけある。

いたる所に鎖場があるが、特に鎖を使う必要がないくらいの傾斜。初登山のR氏は楽しそうに鎖を登っている。

ふとオキノ耳方面に目を移すと滝雲風の雲がかかっている。まるで大きな手が山を掴んでいるようだ。

紅葉とのコラボで美しい!この景色を見られただけで来た甲斐があった。

天気はと言うと谷川岳らしく、晴れたり曇ったり、雨が降ったりを繰り返している。谷川岳は特殊な地形の関係で本当にコロコロと天気が変わる。

山頂付近には厚い雲がかかっており完全に雲の中。しかし、ここで引き返すのも何なので取りあえず頂上まで行くことにする。

13時35分 トマノ耳登頂!

トマの耳からは晴れていれば360度の大パノラマを見ることが出来るが、今回は雲の中。

雲の粒が荒く、水滴を含んだ冷たい強風に体温を奪われる。

どうせならオキの耳に行こうと思い、R氏に「オキの耳行ってみます?それとも天気もこんなだし帰りますか?」と聞いてみると被せ気味に「帰りましょう!」と即答。

まあ時間も遅い事ですし下山しますか。

途中、草紅葉がキレイな場所もあった!けど雲の中!

ここまで曇ってると草紅葉が寂しい感じになる。

少し下るとまた青空が見えるようになる。雲がかかっているのは本当頂上の一部分だけ。

途中の分岐では天神平の方へ。右の方に行くと天神峠展望台。

15時ピッタリに天神平到着。余裕で間に合った~。

帰りのロープウェーから本日2度めの虹が。今日は変な天気だったな。

まとめ

台風の影響で一時はどうなることかと思ったけれども、なんとか谷川岳に登頂できてよかった。

登山は最初が肝心。初登山が撤退っていうのは流石にツライ経験になってしまので、どうしても登頂はしておきたかった。

結果的に山の危険さ大変さと、綺麗な景色、達成感の山の良い部分を経験できて良かったのではないでしょうか。

紅葉に関して言えば、最盛期の東北からだいぶ南なのでまだまだこれからと言うところでしたが、それなりに紅葉していました。

谷川岳が載っている地図

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