丹沢山塊を北から南へ貫く!丹沢主脈縦走日帰り登山

登山

思えば今年も終わり間近。今年の山行を思い返してみると、かなり不完全燃焼。

何が足りないかと考えてみると、ハードな登山を一度もしていない。

そうか、たまにはハードな登山もしないと!という事で選んだのが丹沢主脈の縦走登山。

丹沢最高峰の蛭ヶ岳深田百名山の丹沢山みんな大好き塔ノ岳などを歩き通すロングルートである。

以前、大倉バス停~蛭ヶ岳の往復をしたけど、今回はぬるま湯登山のリハビリということで、それより楽なルートを選んでみた。

【日帰り】念願の丹沢最高峰「蛭ヶ岳」に登る【積雪期大倉ピストン】

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今回のルート

登山日:2018年12月15日
コースタイム
焼山登山口 07:28 → 焼山 8:48 → 蛭ヶ岳 11:22 – 11:38 → 丹沢山 12:58 → 塔ノ岳 13:48 → 大蔵バス停 15:46
合計時間:8時間18
合計距離:26.37km
累計標高差:1,965m
上記地図を見ると分かる通り、北から南へ綺麗にまっすぐ丹沢山塊を貫く縦走路である。

累計標高差は1,900mオーバー。なかなか歩きごたえのある道だ。
標準コースタイムが11時間半あるので、この時期コースタイム通りに歩いていると日が暮れてしまう。
休憩を少なめにコースタイムより早く歩くことを心がける。

丹沢主脈縦走登山開始

登山口の焼山登山口へ公共機関を使って行くにはバスを乗り継がないといけません。

まずは始発で橋本駅へ。
橋本駅から三ヶ木行きのバスに乗り、終点三ヶ木まで。運賃430円。
始発6時20分のバスに乗ります。
本数はたくさん出ているが、この始発のバスを逃すと次に乗り換えるバスに乗れなくなるので注意!

6時48分。三ヶ木到着。

三ヶ木から月夜野行のバスで焼山登山口まで。運賃330円。
月夜野行きのバスはバスの本数が1日2本。6時55分発のバスに乗ります。
ちなみに次のバスは15時30分です。完全にアウト!

7時12分。焼山登山口到着。
バスに乗っていた人たちほぼ全員ここで下車した。10人くらいかな?
 
遠く感じるけど、公共機関を使っても7時台に登山口に着ける丹沢は最高だ!
 
トイレはバス停の目の前にある神社の裏側にあります。さて、ここから全長23kmの長旅が始まります。登山口が標高200mくらいだから、標高1,673mの蛭ヶ岳まで1,500mくらい登らなければならない。

覚悟を決めて出発!
 
神社向かって左へ歩いていくとすぐに標識が見える。
少し歩くと、放置トラックが朽ち果てていた。そういえば焼岳でも似たように朽ち果てた車があったな。あれよりは原型保ってる。

舗装路の脇から登山道へと入っていきます。ここから焼山までは標高差約700mの登りが続きます。

丹沢はもう冬の準備。急登というほどでもない緩い坂が続きます。
ウォームアップにちょうどいい傾斜だ。丹沢っぽい樹林帯。
最近は眺望がない樹林帯も楽しく歩けるようになってきた。何故だかは分からない。

焼山までは登山口から1時間20分ほどで到着。焼山山頂は木々に囲まれていて眺望がないが、展望台があってそこからはよく見渡せる。

傍らに「焼山のいわれ」という看板が立っていた。ほー、なるほど・・・。

ちょうど体が温まってきたところなので、そのまま通り過ぎる。

焼岳を過ぎた辺りから気温が低くなってきた。歩いているとザクザクという心地よい音がする。足元が一面霜柱になっていた。これは気持ちいい!

でも昼過ぎになると全部溶けて大変なことになるんだろうな~。

木々の間から蛭ヶ岳が見えた。
さすが丹沢最高峰!目立つな。しかし遠い。

少し行くと黍殻山(きびがらやま)山頂への看板が見えた。

この看板の方向へ行くと道が崩落していて凄く登りづらい!

頑張って登った先には山頂はなく、突き当りを左へ行くと元の道に戻ってしまった。

戻るのは面倒なので諦めよう。次来た時に登ろう。いつになるか分からんけど。黍殻避難小屋の横を通り、姫次へ。

この辺りは本当人が少なくて静かだ。

ヒンヤリとした空気の中、自分の足音だけを聞きながら歩くのは本当心が落ち着く。

こんなに気持ちいいのに何でこんなに人が少ないんだろう・・・うん、長くて眺望が良くないからだろうね。

10時11分 姫次に到着

姫次までくれば蛭ヶ岳はすぐそこ。と思いきや、姫次の標高は1,433m。まだ蛭ヶ岳まで標高300mの登りが待っている。
しかも、蛭ヶ岳直前まで全然標高を上げさせてくれない。最後の最後に怒涛の急登が待っているのだ。

ついに最後の階段が姿を現しました。ここから標高差300mの階段地獄が始まります。

ひたすら木の階段をトンタントンタン登ります。

日々の階段トレーニングの成果なのか、特に息も上がらずにリズムよく登ることができる。

すごい勢いで標高が上がる。約4時間にも渡る長い長い樹林帯をようやく抜ける。素晴らしい眺望!目の前にある大室山の左側には白峰三山がキレイに見える。
ここから先はこの景色を見ながら山歩きができる。

階段を上ること約40分。ようやく蛭ヶ岳に到着。
蛭ヶ岳山頂で今日初めての休憩。
お腹が減ったので昼食をとることにする。

今日は久しぶりに山専ボトルを持ってきてカップ味噌汁を作った。
海苔の味噌汁。体が温まるぜ。

日帰りの場合はコンロよりも山専ボトルが便利だ。意外と面倒くさいお湯を沸かす作業をショートカットできるので、重宝している。

温度を長持ちさせるコツとしては、一度熱湯を入れ、1分ほど内部を温めてから、あまり空気が入らないように満杯まで熱湯を入れる。これでかなり長時間保温できる。

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蛭ヶ岳山頂からは残念ながら富士山は雲に隠れてしまって見えなかったが、そのかわりユーシン渓谷方面が何だか格好いい感じになっていた。雲から漏れた光がユーシンを照らしている。イイネ!

さて、お腹も満たされたことだし出発しますか。

自分の中で「蛭ヶ岳が今回の山頂!」と勝手に決めていたので、あとは下山するだけみたいな気分になっていたけど、まだ丹沢山と塔ノ岳登って大倉尾根を1200m下らないといけない。まだまだ終わらない!

ただ、ここから塔ノ岳までは素晴らしい眺望を見ながらの稜線歩き。
気分良く歩くことができる。

蛭ヶ岳山頂からこれから歩く稜線を一望できる。この蛭ヶ岳からの眺めが結構好きだ。この景色を見ると、やっぱり丹沢もいいなぁ!と思える。

蛭ヶ岳を超えると木の枝に霧氷がついていた。
丹沢にもとうとう冬がやってきましたね。

時刻は12時近くになり、気温がどんどん上がってきました。
そして、霜柱が溶けて道がドロドロ・・・。これがまた滑る滑る。ヌルンヌルンなのでございます。
こんなところで絶対コケたくない!

足元に全神経を集中させて、ササッと歩く。

なんとかぬかるみゾーンを脱出。

そして次は鎖場ゾーン。険しそうだけど、実際登るとそうでもない。

うん!変化があって楽しいな。

そして12時58分。丹沢山に到着。ここまで来ればもう終盤。

丹沢山でも富士山は隠れたまま。もう少しで見えそうなのに!

丹沢山~塔ノ岳間はキレイに整備されていて、木道、階段が多い。
キレイなんだけど整備されてると歩き辛い。そして、最後の山頂「塔ノ岳」

ついた!

さすが塔ノ岳。滅茶苦茶混んでる。あれ?後ろの富士山!?おお!最後の最後に富士山が顔を出してくれた!あざっす!あざっす!

これで心置きなく帰れるわー。大倉尾根の下りは本当にキツイ。

グァー!俺の大腿四頭筋が悲鳴を上げる!

フラフラになりながらもゴール!最後はバテバテでしたが、なんとか丹沢主脈縦走達成!

今年一番疲れた!

まとめ

以前から歩いてみたかった丹沢主脈縦走登山。久しぶりのロングルートに体がついて行けず、思った以上に疲れてしまった。

焼岳登山口~蛭ヶ岳山頂直前まではほとんど眺望のない樹林帯で精神的に堪えるが、そこから先のルートは丹沢らしい気持ちの良いルートだ。次は丹沢主稜縦走かなー。

この山行が今年の登り納め。2018年は天気に恵まれず、あまり山に登れなかったけど、登りたい山には登れた年だった。

来年はどんな景色を見せてくれるのかな?

 

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