ラパス観光の後、インカ帝国の首都クスコへ
2013年3月23日
朝8時5分のフライトなので、ホテルに送迎を頼みました。
今日も5時起き。毎日早起きでつらい。そして高山病もつらい。頭が割れるほど痛い!
朝のAMASZONASのカウンターは、かなりのテンパり具合。
「バイトかっ!」ってくらい仕事が遅い。
そう!それが南米クオリティ。
ラパスのホテルはやっぱり一番ホテル!
ウユニのツアーでずっと一緒だったトモ君がバスで先にラパスに着くというので、ホテルを取ってもらって3人でシェアしようと言うことになっていたのである。
ホテルに着くと、トモ君は無事着いていたようで予約は完了していた。
早速飯を食いに行こうと言うことで、町に繰り出す!
地球の歩き方に書いてあるボリビア料理のレストランに入って、オススメのメニューを頼みました。
ウッタパムという日本の料理にたとえるとお好み焼きみたいなのに自分でケチャップとかつけて食べるもの。
しかし、これがビックリするほど不味い!食えたものじゃない。
ケチャップやマヨネーズ、マスタードで味を変えながら挑戦したが3人とも半分ほど残し店を出る。残念!
今までウユニでの料理について一切触れてなかったが、ボリビアの料理は漏れなく不味いのである。あまり食べ物を残すことがない私でも余裕で残しまくってしまうほどの低クオリティ。
過去行った国の中でこんなに飯のまずい国はない。断トツ最下位である。
そして当初の目的の市内観光!お土産屋さんが集まってる所は急坂になっており、息を切らしながらショッピングをすることになる。非常に色々なお店が立ち並んでおり、見ていて飽きない。
まだペルー編が残ってるのに、思わず買い物をしまくってしまった。
買ったものは・・・コカティー、コカキャンディー、キャップ、アルパカの敷物、エケコ人形、布カバーノート。
買い物の後は、一番ホテルのオーナー南雲さんオススメの日本料理屋ケンちゃん。ラーメンとか餃子とかカツ丼とか食えるらしい。そして美味いそうだ。
ボリビアでろくなもの食ってなかった私は期待しまくりです。
私が頼んだのは、スタミナラーメン・チャーハンセット。日本料理屋なのに中華料理を頼む。
他の二人も似たようなものを頼む。
スタミナラーメンを一口食べたトモが一言
「あぁ・・・心に来る」
言い得て妙である。
ボリビアで残さず食べられた数少ない料理です。ラパスに行ったらケンちゃん。是非。
その後ホテルに戻るのだが、ここで大変なことに気付いた。私が持っているクレジットカード・・・キャッシングに対応していない。
そう、これから先、一切現金を手に入れることが出来ないのだ。
そしてその時の手持ちが日本円にすると5,000円ほど・・・ヤベェ!けど対処のしようがない。突き進むぞ!
冷静にこれから現金が必要な場面を考えてみた。
- ラパス市内から空港までの移動
- クスコ空港から市内の往復
- 市内からオリャンタイタンボまでのバス
- マチュピチュでの食事
- リマ空港から市内までの往復
- リマからワカチナまでの往復
計算するとザッと15,000円は超えるでしょう。余裕で足りないっす!でも、どうにかしましょう!
取り敢えず、ラパスから空港まではヤチとタクシーシェアで節約する。出発する時間全然違うけど背に腹は代えられない。
空港には出発4時間前に着きました。そして、ヤチとはここでお別れです。彼はジャパンへ帰るそうです。
取り残されて暇だったから隣に座っていたボリビア人のオッサンに話しかけたら意外と話が盛り上がって仲良くなってしまった。
なんでもデスロードの会社をやってるとかなんとか・・・。
ラパスではデスロードってのが流行ってて、断崖絶壁の坂道をチャリで爆走する遊び?らしい。
毎年200人くらい死んでるらしい。ワイルドだぜ!
そのオッサンも暇だったのか1時間半以上話して、ジュースとか奢ってもらっちゃったりして時間を過ごす。
クスコに着くと、空港出口にペルーレイルのカウンターがあった。
実はチケットをダブルブッキングしていたのでリファンドをしなければならない。
聞いてみると、「このカウンターでは出来ないが市内の駅なら出来ます」とのこと。やったぜ。
さて、市内までどうしようかな?とウロウロしているとペドロと名乗る男が現れた。この男は旅行会社の人だ。送迎してくれるらしい。
事情を説明すると、「カードでOKだぜ!町の銀行でキャッシングできるから!」と彼は笑顔だ。
「いやいや、それができないから困ってるんだろ!」と、言っても「大丈夫大丈夫。銀行のカウンターでキャッシング出来るから!」と根拠のない自信。
絶対できないと思うけど、ヨロシク!ということでまずはペルーレイルの事務所へGO!
事務員はほぼスペイン語しか話せなかったのでペドロが通訳してくれた。なんとWebからカードで買ったにも関わらず、現金で返してくれるらしい!
ほぼ全額の約50ドルが返って来ました!臨時収入ゲット!
次はお金を下ろしに銀行へGO!
もちろん下ろせない。全財産は現金50ドル。という事にする。
取り敢えず、さっきリファンドした50ドルをそのままペドロに渡す。これはこれからクスコを出るまでの全ての送迎代である。
今考えるとかなり高い気が・・・。
次は明日のホテルを予約しにGO!
このホテルの人もALLスペイン語だったので、ペドロが通訳。
ここで一旦、市内観光をすることにした。
が、しかし高山病の症状がここでピーク!足が重い頭が痛い激痛!
でも、勿体ないから取り敢えず、有名な12角形の石だけでも見に行く。
これは・・・地味だ。しかし、よくよく見るとめちゃくちゃ凄いことに気がつく。
この12角形の石のみならず、すべての石が面取りされており隙間が全くないのである!
鉄器を持たなかったインカの人たちが、どうやってこんな精密に石を削れたのか・・・。今でも謎だそうです。
精巧な石材加工技術を持ちながら、侵略により滅んだインカ帝国・・・謎に満ちてて男心をくすぐるぜ!
そんな感傷に浸っていると勝手に石の説明をしてくるお子様が現れて、「説明したから金をくれ」とか言ってきた。
「私の全財産は1ドルだ!」とか言いながら追い払い、体力の限界を迎える
頭痛薬を買ってから、適当なレストランで2時間ほどピザを食いながら休憩。あー体調悪い。
クスコから列車でマチュピチュへ
時間になったのでペドロにバス停まで送ってもらい、ここからオリャンタまで行きます。時間は大体2時間くらい。
バス停には現地人しかおらず、完全にアウェーな感じ。一番前に座ってる乗客のオッサンがMy CDを勝手に流してるんだが、そのCDがアンデス音楽でメッチャ良い!
車窓からの絶景とバスの中で流れているアンデス音楽が超絶にマッチしていて感動。涙がでました。
オリャンタイタンボにも遺跡があるんだけど、残念ながら時間がなく見られなかった。そのままマチュピチュ村(アグアスカリエンテス)に向かいます。
アグアスカリエンテスまではペルーレイルで行く。
片道安くてもUS$50以上する高級列車です。
(PERURAILでネット予約可)
列車を待ってる間、映画監督と助手みたいな人がいたので話してたら「映画のキャストで日本人を探してる」ということでスカウトされそうになった。
危うくボリビアでデビューしちゃうところだった。
オリャンタからアグアスカリエンテスまでは約2時間。爆睡です。
途中、バナナチップスなどのお菓子をくれます。
駅に着くと駅前にはホテルの客引きが出迎えてくれる。すごい数だ。
俺はネットから予約してたから直でホテルに向かう。
チェックインしようとして大変なことに気づいた!なんとVISAカードしか使えないホテルだった!俺の持ってるカードはマスターカードだった~!
「すまん!違うところにします!」と退散しようとしたら、友達が隣でお土産屋やっててそこでマスターカード使わせてくれるらしい。ありがたい。
ここのホテルはWI-FIも使えるし、温かいお湯も出るし快適。
次の日は朝5時に朝食を用意してくれる約束だったんだけど、ホテルの従業員は寝てるらしく真っ暗。
同じく約束をしていた中国人と台湾人のカップルも「どうなってるんだ!」と怒っていた。
しょうがないから荷物は部屋に置きっぱなしで鍵を持ってそのままマチュピチュに行くことにした。
今回はマチュピチュの北隣にそびえる山「ワイナピチュ」にも登ります。
ワイナピチュからはマチュピチュが見下ろせ、絶景を拝めるということらしい。
でも完全予約制で、第一部と第二部で200人ずつ1日400人しか登れません。
マチュピチュ山も第一部と第二部で分かれていて、400人ずつ1日800人です。
ちなみにマチュピチュも1日2500人の入場制限があります。
私はマチュピチュ公式サイトから予約をしようとしましたが、何日もサーバーがダウンしていて予約ができませんでした。
仕方ないので、ticket-machupicchuという、オフィシャルよりちょっとお高めの値段で購入。それでも日本で買うよりだいぶ安い。
ワイナピチュは結構先まで埋まっているので早めの予約必須です!
バスは5時半発で入口までは30分くらい。天気は残念ながら曇っている。ワイナピチュ登る頃には晴れろ!晴れてくれ!
7時になりワイナピチュの門が開かれる!曇ってる!ダメだ!でも登るー!
ウユニで体力を奪われ、朝食も食べられず、さらに高山病が悪化しているという最悪のコンディションの中、山登りです。激烈に辛い。苦行か!
でも、登り始めてすぐに晴れてくる。テンション上がるー!
調子に乗っていつも山登ってる感じでガンガン登ります。
前半はごぼう抜きだったが、後半バテる。やっぱりダメだった。
なんとかかんとか1時間かけて頂上へ。
やっぱり頂上からの景色は凄い!癒されるなぁ~!
頂上には日本人が一人いて、なんと5日間の休みでマチュピチュに来てるらしい。
マチュピチュ滞在1泊。スゲェ!皆さん5日あればマチュピチュいけますよ!
ワイナピチュを降りていると、突然視界が狭まり、暗くなってきました。疲労がマックスのようです。気を失わないようにゆっくり降りる。
降りた後はゆっくりマチュピチュを散策する。しかし、綺麗ですな。昔の人が作ったとは思えないよ。
マチュピチュの出口で、パスポートにスタンプを押してくれるらしい。本当にオッサンが適当にポンポン押してる!いいのか!?でも、記念だからやってもらった。大丈夫っしょ!
アグアスカリエンテスに帰って、まずホテルの鍵を返す。さすがに私は聞いたよ。「朝食どうしたんだ?寝てたのかい?」ってね。
そしたら「うん」だって!正直!
これから用意するとか言っていたが、昼飯に行きたいレストランがあったから断った。
その前に疲れたからインカマッサージとやらを受けることにした。実はマチュピチュ村には無数のマッサージ屋がある。
意外とマチュピチュ村ってレストランとかお店がたくさんあって栄えてるんです。物価も高いけど。
マッサージは1時間1500円くらい。もちろんカード使えるか確認してからやってもらった。
が、支払いの段階になってやっぱりカード使えませんとか言い出した。
「いや、カード使えるって言ったでしょ!そんなの聞いてないよ!」ってクレームしたら使えた。使えるのかーい!!
次は朝ホテルの前にいた中国台湾カップルがオススメしてくれた「The Tree House」というレストランに行ってみることにした。
かなり分かりづらい所にあって人に聞いても知らないと言われ、結構な時間さまよって、やっと見つけた!
アルパカの肉とバルサミコのサラダのセットを頼みました。 値段は激高の約1,800円。超高級レストランです。
でも、値段に比例してめちゃんこ美味い!日本でもやっていけるレベルの味だ。今回の旅で最高レベルの美味しさです。
マチュピチュに行ったら「The Tree House」。要チェックです。
そうしているうちに、帰りの列車の時間が近づいてきたので駅に移動。
すると駅構内でスケチェンのアナウンス。
「クスコまで行かずにオリャンタで列車は止まり、そこからはペルーレイルがバスを出します」と言っている。
なんでも、先日の大雨の影響だそうです。
帰りもずっと爆睡。夜の20時くらいに昨日チケットをリファンドした駅に到着した。約束通りペドロが待っていてくれた。
ホテルに着いて荷物を部屋に置いてから、飯を食いに行く。
近くの屋台でアンティクーチョを売っていた。アンティクーチョとは牛のハツの串焼きです。見た目焼き鳥のでっかいやつ。
1本3ソル(約90円)で購入。う~ん、美味!これは前から食べたかったもので、旨いから絶対食えと言われていたものなのです。
お金がないので、それだけ食べてホテルに戻るとホテルのフロントにいる青年が何食ってきたんだと聞いてきた。
アンティクーチョだというと「それじゃあ足りないだろうから、俺が作ってやるよ。」と言って目玉焼きをパンに挟んだものとラーメンを作ってくれた。
なんて優しいんだ!めちゃくちゃウマイよ!
次の日の朝もホテルまでペドロが迎えに来て、空港まで送ってくれた。ペドロにはお世話になりっぱなし。
次は最後の地リマへ!
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