私は富士山がそんなに好きではないのですが、まだ歩いていないルートがあったので5年ぶりに挑戦してきました。
今回は公共機関を使って御殿場口から登頂し、富士宮口へ下るルートを設定しました。
始めに言っておきますが、公共機関を使っての御殿場ルート日帰りはオススメできません!余裕がなさ過ぎます。マイカーで行った方が良いです。
御殿場ルートについて
御殿場ルートは富士山の4大ルートの中で一番ハードなルート。登山口が標高1,440mと一番低く、頂上までの標高差が2,336mもあります。
登りの標準コースタイムは8時間30分と超ロングルートで、初心者にはかなり過酷。
他のルートに比べ突出してキツイ御殿場ルートは登山者全体の約6%しか登っておらず非常に空いているので、自分のペースで登る事ができます。
登山口へのアクセス
御殿場駅から富士急行「御殿場口新五合目行き」のバスで登山口まで一本です。
富士急行バスのページで時刻表が確認できます。
2016年9月10日 富士山閉山日。今回は始発の電車に乗って、御殿場駅を7時35分に出るバスに乗ります。御殿場口新五合目には8時15分着です。
御殿場駅からは御殿場口を始め、須走口、富士宮口、吉田口などの登山口にも直通バスが出ています。
今日は9月10日。閉山日にも関わらず結構並んでいます。ほとんどの人は御殿場口行きと同時刻に出発する須走口行きのバスに乗る人でした。まぁ、そうですよね。
バスに揺られる事40分。
登山口前では「富士山保全協力金」として1,000円徴収されました。
お金を払った際に「この領収書をインフォメーションに持っていくと、アンドロイド用スマホのモバイルバッテリーをお配りしています。」とのこと。私はiPhoneだけど、一応貰っておくことにする。
結構ずっしり。また荷物が重くなってしまった。今回は富士山ということで色々な荷物を詰め込んで、結局10kgオーバーになってしまいました・・・日帰りなのに。
8時30分。さて、出発しますか!
今日の総コースタイムは12時間。下山は20時30分の予定ですね・・・って、ちょっと待って!今日下山する富士宮口の最終バスは18時ジャスト。結構頑張んないと帰れないじゃん・・・。
駄目そうだったら途中で帰ってくるということで・・・しゅっぱ~つ。
今日は残念ながら曇り。さっき御殿場駅から富士山を見た時、中腹あたりに雲がかかってたので、その雲でしょう。ちょっと登れば快晴ですよ。多分。
富士山名物の砂利道を永遠と歩きます。景色も変わり映えせずツライ!精神的にツライ!
あまりにも暇なので周りを歩いている登山者を観察。富士山って言うところは色々な人がいますね。スキーブーツで登っている人がいたり、クロックスで登っている人がいたり・・・。行きは良いけど下りキツくないですか?
なんて事をしていると・・・突然目の前が明るくなり、山頂が見えました!すぐそこには山小屋が!
新六合目(2,590m)でした。登山口を出てから実に2時間20分が経っています。登山口から六合目小屋までの標高差1,150m!!遠すぎでしょ!しかも閉まってるし!
更に同じような砂礫のジグザグ道を登り続けること30分・・・。
六合目の看板だけ立っています。昔は山小屋が立っていたっぽい。どんどん行きましょう!
時間は11時20分。腹が減ってきたので歩きながらエネルギーチャージ。
ワスプ・ハニーウォーカー!ただの蜂蜜です!
こんなに小さいのに300kcalもある優れもの。
お味は・・・物凄く甘い!もう普通の甘さではなく喉が焼けるような甘さ!水がないと無理です。
でも一瞬で空腹感もなくなりパワーが出てきました。かなり強力です。
ハチミツパワーで軽快に七合目到着!標高3030m!とうとう3000m越え。
七合目にあるのは日の出館!当たり前のように開いていません。
御殿場ルート凄い。登山口すぐにある大石茶屋からここまで一つも山小屋が開いてないですよ。恐るべし。
そして七合四勺、とうとう開いている山小屋「わらじ館」3,050mに到着!
が、時間がないので休まず先を目指します。
七合五勺「砂走館」 3,090m 刻んできますね。あと700m登れば頂上だ!
このあたりで酸素が薄くなってきて、だんだん足が重くなってきた。そこで高所用の呼吸法に変えます。ただ大げさに息を口から吐いて、鼻で吸うだけです。傍から見ると息が切れて苦しそうに見えるんですけど、実際は体に酸素がまわって楽になります。おかげで出発時のペースに戻りました。
12時50分 八合目に到着。
13時41分 山頂到着!今回で5回目の富士山ですが、こんなに楽に登れたのは初めてかな。楽に登れている理由は、天気が穏やかな事と睡眠をばっちり取れたことですかね。
後はすぐ目の前にある剣ヶ峯に登るだけ。
相変わらず剣ヶ峯直下の坂がキツイ!めっちゃ滑る。
13時58分 剣ヶ峯到着。8時30分から登り始めたので、コースタイム5時間半。標準コースタイムを3時間巻く事ができたのでバスの時間には余裕ですね。安心安心。
世界文化遺産である浅間大社が13時で閉まっていたので、その前で昼食。今日初めての休憩である。ペースが出来てしまえば5時間半登りっぱなしでも疲れないんだな。
14時30分。もっとゆっくりしていたいけどバスの時間が3時間30分後に控えているので、そろそろ出発するか!
帰りは富士宮口。駿河湾に向かって降りていきます。
富士宮ルートは下山用ルートがないため、登りの人と道を譲り合いながら下っていかなければなりません。時間的に登ってくる人は少なかったのでスムーズに降りられました。
荷物が重いので、膝に負担をかけないように気を付けております。
その結果、16時35分に富士宮登山口に降りてくる事ができました。
ショックなのは5分前にバスが行ってしまった事・・・。このバスに乗れていれば2時間以上早く家に帰れていたのに・・・悔しいです!
結局、バスと電車の乗り継ぎが凄まじく悪く帰るまでに5時間以上かかるハメに。家に着いたのが23時30分。帰るのが一番疲れた・・・。
まとめ
今回の山行は余裕がなさ過ぎでした。余裕がない登山は落ち着かないですね。でも、自分の体力がついていることも分かって自信にもなりました。
景色が変わらず単調でメチャクチャつまらないですけど、日帰りで気軽に2,000m以上の標高差を登れるので自分の体力のバロメーター代わりには良い山ですね。また来たいと思います。
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